ヘネシーパラディアンペリアルとは？特徴とヘネシーパラディとの違いについて

こんにちは。榎商店です。

ヘネシーの「パラディーアンペリアル（PARADIS IMPERIAL）」が読めなくて、「パラダイスインペリアル」と読んでしまったスタッフです。＾＾；

ヘネシーは世界的にも有名なブランデーメーカーです。

ブランデーは基本的にVSOPやXOなど、熟成年数に応じてランク（と値段）が上がっていきますが、「ヘネシーパラディアンペリアル」はヘネシーのラインナップの中でも最上級の部類に位置するものです。

パラディーは楽園、アンペリアルは皇帝（ナポレオン）のことだそうです。

ヘネシーとは

250年に渡って高品質なコニャック作りを続けてきたヘネシーは、高級酒の代名詞として世界中で愛されています。ヘネシーはコニャック作りだけではなく、多くの点で世界中のブランデーに影響を与えたブランドでもあります。

コニャックのカテゴリーの１つ「Ｘ.Ｏ（Extra Old）」を生み出したのも、ヘネシーです。

これはそもそもは家族や友人たちのために作られた基準ですが、今では世界標準の基準となっています。

ヘネシーを創業したのは、アイルランド出身のリチャード・ヘネシ（1724～1800）当時の英国統治下のアイルランドでは、プロテスタント側の圧政を嫌い国外に脱出するカトリック教徒が多くいましたが、リチャード・ヘネシーもその一人でした。

リチャード・ヘネシーは、故郷を脱しカトリック教徒であるルイ15世の治めるフランスに移住。

その後は「ワイルド・ギース」と称される外人部隊の一員として、軍属に就いていました。

そして1765年、41歳の時にコニャック地方で「ヘネシー」社を立ち上げ、コニャックの販売を始めます。

その後、リチャードの息子であるジェームズ・ヘネシーにより、「ヘネシー」は会社組織となりました。

以後は、順調な発展を続け、現代まで8代にわたりヘネシー家の人間が経営しています。

1818年にロシア皇帝アレクサンドル1世のためにつくられたヘネシーコニャックへのオマージュとして、マスターブレンダー、ヤン・フィリューが「ヘネシーパラディーアンペリアル」を創り出したものです。

また、ユニブランというフルーティーな白ぶどうの品種を、第一等級の畑である「グランド・シャンパーニュ」「プティット・シャンパーニュ」「ボルドリ」「ファン・ボア」それぞれで栽培し、最高の品質を目指しています。

ヘネシーパラディーアンペリアルのオードヴィー（原酒）に採用されるものは、全体の10000分の10程度。

洗練されたオードヴィーを最適な瞬間を見極めてブレンドしていきます。

熟成させる樽はタンニンがほとんどない成熟したオーク樽を使用するため、他の古いコニャックよりも驚くほど明るいのが特徴です。

また、ブレンドにはヘネシーが大切に保管熟成してきた最上の原酒のみで新たにブレンド。

そのブレンドされた原酒の古い物の中には、19世紀の最良の原酒も含まれます。

ボトルにもこだわっており、バカラのクリスタルガラスが使われた流線型の美しいボトルとなっています。

ヘネシーのラインナップを下に行くほどランクが高くなるように並べてみました。

「ヘネシーパラディー」と「ヘネシーパラディーアンペリアル」は名前が似ているため同じもののように思いがちですが、実は別物です。

	ヘネシーパラディ	ヘネシーパラディアンペリアル
デザイン
原酒	秘蔵古酒熟成庫から選んだ原酒をブレンド。	秘蔵古酒熟成庫から選んだ最上の原酒のみでブレンド。そのブレンドされた原酒の古い物の中には、19世紀の最良の原酒も含まれる。
価格	10万円台	25万円以上