2021年から展開されている「NIKKA DISCOVERYシリーズ」の第3弾。
今回、穀物が原料のグレーンウイスキー「ニッカ ザ・グレーン」が、国内1万本限定で販売で2023年3月28日に発売されます。
今回の「ニッカ ザ・グレーン」は、ニッカが所持する様々な蒸留器および工場で蒸留された、かなりの数のグレーン原酒がブレンドされており、他のグレーンウイスキーとは一線を画すものになっています。
そんな驚きの「ニッカ ザ・グレーン」について詳細をご紹介しましょう。
NIKKA DISCOVERYシリーズとは
まず「NIKKA DISCOVERYシリーズ」についてご紹介しましょう。
「NIKKA DISCOVERYシリーズ」は、2017年から恒例化している数量限定品のリリースが、2021年からコンセプトを変更したものです。
2024年のニッカウヰスキー創業90周年に向けたカウントダウンを兼ねるシリーズにもなっています。
第一弾は「シングルモルト余市 ノンピーテッド」と「シングルモルト宮城峡 ピーテッド」を2021年にリリース。
第二弾は「シングルモルト余市アロマティックイースト」と「シングルモルト宮城峡アロマティックイースト」が2022年にリリースされました。
いずれもモルトウイスキーでした。
ニッカ ザ・グレーンとは
そして第三弾は、「ニッカ ザ・グレーン」。ニッカが所持する様々な工場で作られた原酒がブレンドされた、グレーンウイスキーです。
ニッカのイメージを塗り替える麦の香ばしさと甘さ、爽やかさとキレのよさが特徴となっています。
ブレンドされている原酒は7種で、
- 宮城峡蒸溜所のカフェ式連続式蒸溜機でつくられたカフェグレーン(基軸)
- 門司工場(九州)でつくられた大麦グレーン原酒
- さつま司蒸溜蔵(九州)でつくられた大麦グレーン原酒とコーン・ライ麦原酒
- 宮城峡蒸溜所のカフェモルト
- 西宮工場で生まれ、長く熟成を重ねた稀少な2種の原酒
とのことです。
原酒の特徴
今回の「ニッカ ザ・グレーン」は、かなりの種類のグレーン原酒がブレンドされています。
モルトウイスキーで複数多種がブレンドされたものはみかけますが、グレーンウイスキーでここまでの数がブレンドはあまり見ないような気もします。
主軸のカフェグレーンについて
日本で本格的なブレンデッドウイスキーをつくりたいと考えていたニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝は、グレーンウイスキーに強いこだわりを持っていました。
当時既に旧式とされていたカフェ式連続式蒸溜機を導入したのも、カフェ式でなければ出せない穀物由来の甘さとコクが、理想として目指すブレンデッドウイスキーに欠かせないと考えていたからです。
※カフェ式連続式蒸溜機は、雑味となる成分が残りやすいものの、技術によってそれを原料本来の香りや甘みに変えることができます。
ニッカのカフェ式連続式蒸溜機は、1963年にニッカウヰスキー西宮工場に導入され、1999年に宮城峡蒸溜所へ移設されました。
今回の「ニッカ ザ・グレーン」は、この宮城蒸留所のカフェ式連続式蒸溜機のカフェグレーンが主軸となっています。
ニッカのカフェグレーンは、香りや味わいが淡白な通常のグレーンウイスキーと異なり、穀物の甘い香りやクリーミーなコク、ほのかな甘さが特徴です。
初披露の3つの原酒について
そして今回、「ニッカ ザ・グレーン」で初披露となった3つの原酒。
- 門司工場(九州)でつくられた、大麦グレーン原酒
- さつま司蒸溜蔵(九州)でつくられた、大麦グレーン原酒とコーン・ライ麦原酒
- 西宮工場で生まれ、長く熟成を重ねた稀少な2種の原酒
門司工場でつくられた大麦グレーンは、豊かな大麦の香りと爽やかなキレが特徴です。
さつま司蒸溜蔵の大麦グレーンは、麦の風味がより濃厚で、僅かでも強い存在感を現します。
同じくさつま司蒸溜蔵でつくられたコーン・ライ麦原酒は、バーボンのような風味を持つ個性的な原酒で、ひときわしっかりとした個性を持ち、コーンとライ麦の原料特有の甘さと爽やかさが、これまでのニッカウヰスキーとは一線を画す印象を演出しています。
そして西宮工場は、1963~1999年の間にカフェ式連続式蒸溜機が設置されていたのもあり、その期間に蒸留され、貯蔵されていた長熟のカフェグレーンとカフェモルトが採用されています。
ニッカ ザ・グレーンの特徴
ブレンドに採用したグレーン原酒は、いずれも異なる強い個性を持っています。
この多種多様な新しい3つの個性を活かしながらバランスを整えるために、宮城峡蒸溜所の熟成を重ねたカフェグレーンとカフェモルトを採用。さらに、西宮工場時代につくられた長熟のカフェグレーンとカフェモルトを加えられています。
こうして出来上がったニッカ ザ・グレーンは、さまざまな要素が渾然一体となった、どこを取っても個性的なウイスキーになっています。
華やかでコク豊かなカフェグレーンとカフェモルトの甘さに始まり、麦の香ばしさやコーンの甘み、ライ麦由来の爽やかさを感じた後にすっきりと終わるグレーンウイスキーに仕上がっているとのことです。
公式ティスティングノート
香り:マーマレードやサイダーを思わせる爽やかさ。ウッディでバニリック。トーストやクッキーのような、甘く香ばしい穀物の芳香。
味わい:シナモンのような穏やかなスパイス感とコーンの甘さ。ライ麦由来の爽やかで、コクとふくらみのある味わい。
余韻:ほのかにビタースイートな余韻。すっきりとした後味。
まとめ
カフェ式連続式蒸溜機の導入から60年を迎えるニッカ。
今回の「ニッカ ザ・グレーン」が2023年のリリースされるのも、「カフェ式連続式蒸溜機 導入60周年 記念」いう意味合いもあるようです。
今回のグレーンウイスキーは、ニッカの様々な工場のグレーン原酒が使われており、とくに九州勢(門司工場、さつま司蒸溜蔵)の原酒は個性の強さが容易に想像できるので、どんなウイスキーに仕上がっているのか、とても楽しみな1本です。
ニッカファンの方、グレーン原酒にも興味のある方は、ぜひこの「ニッカ ザ・グレーン」を試してみてくださいね!
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