ロイヤルオーク蒸溜所 解説

アイルランド発の今日本でも大人気の銘柄「バスカー」。このバスカーを生産しているロイヤルオーク蒸溜所は類稀なる蒸溜所なんです。

今回はそのバスカーが造られている「ロイヤルオーク蒸溜所」について、1記事でロイヤルオーク蒸溜所の知識をまるごと覚えちゃいましょう。

ロイヤルオーク蒸溜所の場所「ロイヤルオーク」

ロイヤルオーク蒸溜所 場所

ロイヤルオーク蒸溜所はアイルランド南東部カーロウ州のロイヤルオークに建てられています。蒸溜所の名前は地名からつけられているのですね。(蒸溜所名は1度変わっています。また歴史のところで解説)

すぐ横には「バロー川」が流れ、これがロイヤルオークの仕込み水となっているそうです。

ストリートビューで見てみると石壁で蒸溜所を囲っていますね。蒸溜所建物への道が続いているのがわかります。勿論ストリートビューでは中まで見れませんが、掲載写真のように季節によって花が咲きとても綺麗ですね。

ロイヤルオーク蒸溜所の環境

ロイヤルオーク蒸溜所を取り巻く環境としては、アイルランドは雨が少なく、夏は最高18°くらいで涼しく、冬は最低2°くらいで温暖。日本よりも気温的にはちょっと過ごしやすいかもしれません。

蒸溜所の周りには広大な農地が広がり、また木々が蒸溜所を囲うようにあります。この広大な農地からバスカーの原料となる穀物が多く生産されているんでしょうね。

ロイヤルオーク蒸溜所 見学ツアー

ロイヤルオーク蒸溜所のオフィシャルサイトには「申し訳ありませんが、私達はツアーのために一般に公開されていません。」となっていました。

ロイヤルオーク蒸溜所の歴史

ロイヤルオーク蒸溜所は2016年にバーナード・ウォルシュ氏によってオープン。当初はウォルシュ蒸溜所という名前でした。その後2019年に資金提供を行っていたイルヴァサローノ社(イタリア)が全株式を取得した事により、地名であるロイヤルオーク蒸溜所と名前が変わります。

蒸溜所の建物は18世紀の邸宅を使っているそうです。

2020年には蒸溜所公式ブランド「THE BUSKER」がリリースされます。この時点では日本では未発売で、2021年にウィスク・イー社によって日本へバスカーが入ってきます。

それ以来日本でも本当に人気のウイスキーブランドとしてバスカーは知られています。

2016年創業で2021年には日本で爆発的な人気を得ているんじゃから凄いとしか言いようがないのぉ。日本市場に入ってからはバスカーは常飲酒として愛されているんじゃ。
えのき先生
えのき先生

ロイヤルオーク蒸溜所の製法

ロイヤルオーク蒸溜所 製法

ロイヤルオーク蒸溜所では3種類のアイリッシュウイスキー(ポットスチル、モルト、グレーン)を作る単式蒸溜器(ポットスチル)3基、連続式蒸溜機(コラムスチル)3基が同じ建物内でに設置され、全てを蒸溜しています。

ポットスチルで2回蒸溜を行い造られるモルトウイスキー、3回蒸溜で造られるポットスチルウイスキー、コラムスチルで造られるグレーンウイスキーというわけですね。

このように3種類のウイスキー原酒を同じ建物内で製造している蒸溜所はロイヤルオーク蒸溜所だけと言われています。

原料はバロー川の水を仕込み水に使用し、地元産の大麦を使用した麦芽と未発達の大麦が使用されています。この原料を粉砕しマッシュタンへと投入し糖化が行われます。そこからウォッシュバックへ移され発酵の工程になるのですが、72時間とう長い時間を発酵にかけられています。

いよいよ蒸溜の開始なんですが、モルトは初溜・再溜の2回蒸溜を行いミドルカットが行われます。ポットスチルは初溜・再溜の2回蒸溜を行いミドルカットまでは同じですが、さらにここから3回目の蒸溜を行います。

ミドルカットされた時のヘッドとテール部分は次バッチの初溜時や2回目蒸溜の際に再び蒸溜されているそうじゃ。
えのき先生
えのき先生

熟成にはバーボン樽、シェリー樽およびマルサラ樽などのさまざまな樽を使用。カンティーナ・フローリオ社のシチリアのマルサラワインの選び抜かれた希少な樽で熟成させる事で、トリプルカスク トリプルスムースおよびシングルグレインの風味を支えているのだそうです。

このフローリオ社のマルサラワイン樽へのこだわりが、バスカーの甘くもサッパリとしたフルーティさを出しているんじゃな。
えのき先生
えのき先生

ロイヤルオーク蒸溜所で造られるウイスキー

ロイヤルオーク蒸溜所 ウイスキー

ロイヤルオーク蒸溜所で造られるブランド「バスカー」は現在4種のコアレンジと限定スモールバッチがリリースされています。

榎商店でも各ボトルの特徴を記事にしていますので、ここではラインナップのリストを載せておきます。

バスカーコアレンジ

現在バスカーのコアレンジのラインナップは4種でテイスティングノートをまとめてみます。

バスカー トリプルカスク トリプルスムース

蒸溜所で造られるシングルモルト・シングルポットスチル・シングルグレーンをブレンドして造られています。バスカー ブレンデッドと紹介される事も多いですね。

熟成にはバーボン樽・マルサラ樽・シェリー樽が使用されていて、アルコール度数40%でボトリングされています。

トロピカルフルーツとバニラの香りが嗅覚を刺激し、モルトの香り、甘さ、ダークチョコレートの香りが現れ、微かにトフィーファッジとシナモンの香りが現れます。フィニッシュは芳醇で、バランスの取れた甘い仕上がり。

バスカー シングルグレーン

熟成にはバーボン樽・マルサラ樽が使用されていて、アルコール度数44.3%でボトリングされています。

甘いキャラメルの香りが感じられ、柔らかなバニラ、オークの香りへと移っていきます。キャラメルやバニラ、オーク、干し草の香りが感じられ、後味は長く、ドライかつスイート。

バスカー シングルモルト

熟成にはバーボン樽・シェリー樽が使用されていて、アルコール度数44.3%でボトリングされています。

フルーツ香から始まり、やがて松の木のエキスと麦芽ビスケットがぱっと広がります。風味はとても強烈で、濃厚なチョコレートの香りがします。後味は甘くクリーミーです。

バスカー シングルポットスチル

熟成にはバーボン樽・シェリー樽が使用されていて、アルコール度数44.3%でボトリングされています。

新鮮な花、ハチミツ、オーク、ファッジおよびチョウジ油からなる芳醇で複雑な香り。強烈なスパイスとコショウのような香りが味覚を刺激し、長く、暖かく、芳醇な香ばしい後味に達するにつれて、あめ菓子の風味をともなったすばらしいバランスを感じます。

バスカー限定ボトル

通年販売ではないバスカーオフィシャルの限定ラインナップです。榎商店では特徴を解説した記事を公開しています。

バスカーの香りや味わいの特徴とは

バスカーはアイリッシュウイスキーらしい滑らかさと、フルーティかつモルティで甘味を感じるウイスキーです。4種がそれぞれの個性を持ち、様々な飲み方で楽しめますね。

フルーティな香りからのモルトの香ばしさや膨らむような甘味、そして熟成樽由来の蜂蜜やバニラ感であったり、チョコレート感であったり、またスパイシーさのバランスが、4種それぞれ特徴を持ちながらも非常にバランスに優れています。

また限定スモールバッチの熟成感が素晴らしく、コアレンジとは全く違った熟成感を楽しめるのも特徴的。この濃厚な味わいは納得の限定ボトルです。

バスカーのおすすめの飲み方

ロイヤルオーク蒸溜所 バスカー 飲み方

バスカーのおすすめの飲み方としては、基本的にどんな飲み方でも美味しく楽しめます。

ストレート、ロック、ハイボールのいずれも美味しいのですが、コアレンジは特に手に取りやすい価格帯という事もあって、様々なカクテルベースとして楽しんでいただきたい銘柄です。

例えばオフィシャルからもこのような飲み方が公開されています。

ロイヤルオーク蒸溜所 バスカーカクテル

用意できる人ならライムジュースを20ml、バスカーを45mlにしてマミー・テイラーにしても美味しく楽しめると思います。

ロイヤルオーク蒸溜所 バスカーカクテル

バスカーのコーラ割りですね。コーラだけで割っても美味しいですし、レモンの酸味でより爽やかにしても美味しいですね。

こうした飲み方を試しやすい価格帯というのがいいですし、ハイボールが苦手な方でもジンジャエールやコーラで割ることで、ウイスキーの美味しさに触れるきっかけにもなりますね。

バスカーのラインナップを飲んでみた感想

榎商店STAFFが実際にバスカーを飲んでみたレビュー・個人的な評価も多数公開していますので、購入の参考にご覧ください。

バスカーのおすすめは

このバスカーのコアレンジの中から、榎商店STAFFが考えるおすすめを過去に記事にしてますので、購入時の参考にしてみてください。

榎商店STAFFより

ロイヤルオーク蒸溜所について簡単にですが場所から気候そして蒸溜所の歴史にウイスキーの製造そしてラインナップなどをまとめてみました。

これまでの紹介記事やレビューと合わせることでバスカーの知識ほぼ全てを知ることが出来るようになっていると思います。

バスカー好きの方はもちろんですが、少し興味がある全ての方に是非ブックマークやリーディングリストに入れて頂いて繰り返し楽しんでいただけると幸いです。

出典:THE BUSKER オフィシャルバスカー|ウィスク・イー

❇当ブログで引用した画像・文章は許可を頂いて掲載しています。

 

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