オクトモア

ブルックラディ蒸留所のピーティさへの探求とも言えるスーパーヘビリーピーテッドモルト「オクトモア シリーズ」にスポットを当てて、このボトルの凄さやおすすめポイントなどを解説しようと思います。

この記事は銘柄のコアラインナップの中で、このボトルがどういう立ち位置なのか、またおすすめポイントなどをフカボリしていきます。

オクトモアのコアラインナップ

オクトモアはクラッシックラディやポートシャーロット10年のような定番ボトルというのはなく、毎年4つのエディションがリリースされています。

  • オクトモア エディション XX.1
  • オクトモア エディション XX.2
  • オクトモア エディション XX.3
  • オクトモア エディション XX.4
  • オクトモア 10年

XXのところはナンバーが入ります。記事執筆時の最新エディションは13ですね。そしてオクトモア10年というのもありますが、これはエディション XX.4もしくは10年という感じで、 XX.4がリリースされた年は10年のリリースはなく、XX.4がリリースされない時に10年がこれまでは追加されていました。

それぞれのエディションにはルールが有り

  • エディション XX.1:スコティッシュバーレイ
  • エディション XX.2:様々なカスク
  • エディション XX.3:アイラバーレイ
  • エディション XX.4:新樽

という感じで設定されています。

ただ一つ共通して言えるのがフェノール値がとても高く、これまでの最高は300ppmだそうで、スモーキーで有名なアイラ島の蒸留所のフェノール値が高くて50ppm前後くらいなので、これは驚異的な数値と言えるでしょう。

またこのフェノール値について、飛び抜けて高い年と100ppm前後(これでも相当高い)の年があり計画されているのかというとそうでは無いようで、その年に採れた大麦麦芽の状態やモルティングの状態、気候といった様々な条件によって変わってくるそうです。

熟成樽や熟成年数

オクトモアはエディションによって熟成樽が異なり、またアルコール度数も違います。熟成年数は5年ですね。この記事ではオクトモア エディション13.1を例で紹介します。

熟成樽はファーストフィルバーボン樽を使用。5年間の熟成を行っています。

アルコール度数:59.2%

公式テイスティングノート

今回はオクトモアエディション13の4つのリリースを違いを知っていただくためにも掲載したいと思います。

オクトモア エディション13.1(スコティッシュバーレィ)

  • 樽:ファーストフィルバーボン樽
  • 熟成期間:5年
  • アルコール度数:59.2% ABV
  • フェノールレベル:137.3ppm

香り:大麦砂糖と熟した果物が詰まった甘いナッツの煙です。シロップ状のアプリコットと熟した梨、大麦粉とクレームブリュレ、蜂蜜とタブレットの麦芽バニラノート。アメリカンオークはココナッツ、アーモンド、焦げたオークをもたらします。泥炭の煙は繊細だが強力で、焦げたオーク材と一緒に、ブーツポリッシュ、革、土のノートを引き出します。
味わい:粘性のある質感、蜂蜜の果実とスモークグラノーラのように来る密にスモークされた穀物です。2口目は、スモークアプリコットジャム、大麦粉、泥炭の残り火、グーズベリーの柑橘類と甘いトルコの喜びとバランスのとれた焦げたヘザー。オークチップス、砂糖入りアーモンド、スパイシーなアニスを添えたチョコレートライムが仕上げに来ます。
フィニッシュ:甘さが消え、ドライなヘザーのピートスモークに包まれ、土のような苔のようなノートが残っています。ゼラニウムとバラの塩辛い柑橘類と花の香り。

出典:Octomore Edition 13.1 Islay Single Malt Scotch Whisky– Bruichladdich Distillery

※翻訳はブラウザの翻訳機能を利用しています。

オクトモア 13.1 スコティッシュ バーレイ 59.2度 700ml

オクトモア エディション13.2(オロロソシェリーバット)

  • 樽:オロロソシェリーバット
  • 熟成期間:5年
  • アルコール度数:59.2% ABV
  • フェノールレベル:137.3ppm

香り:ミルクチョコレートと革のようなタバコでナッツのような塩辛い煙。オロロソ樽は、クルミとプラリネとクローブとシナモンのヒントと一緒に、豊かなシロップのようなオレンジとグレープフルーツの柑橘類でこのウイスキーを形成しました。さらに開くと、ブラウンシュガー、レーズン、ドライアップル、メロン、熟した梨が先に現れ、穏やかな泥炭の煙が美しく織り込まれています。
味わい:素晴らしい粘度と存在感があります。スモークナッツと革のノート、新鮮なスコーンに温かいオレンジのマーマレード。ドライアプリコットと、フィニッシュに向かって唐辛子のスパイスのヒント。
フィニッシュ:素朴な泥炭の煙は、オロロソ樽の果物とナッツの芳香。海風の塩辛さ。

出典:Octomore Edition 13.2 Islay Single Malt Scotch Whisky– Bruichladdich Distillery

※翻訳はブラウザの翻訳機能を利用しています。

オクトモア 13.2 オロロソ・カスク 58.3度 700ml

オクトモア エディション13.3(アイラバーレィ)

  • 樽:ファーストフィル元アメリカンウイスキーとセカンドフィル元ヨーロピアンオーク樽
  • 熟成期間:5年
  • アルコール度数:61.1% ABV
  • フェノールレベル:129.3ppm

香り:麦芽糖と穏やかな泥炭の煙の香りがあなたをドラムに導きます。新鮮な緑の果実の層に続いて、バラ、ゼラニウム、アプリコット、ユーカリが続きます。マジパン、ジンジャーナッツビスケット、ハニーメロンも通過し、モルティフルーティーなキャラクターが少しの時間で先頭します。一滴の水を加えると、泥炭の煙が美しく出ます。
味わい:柔らかく繊細な甘い蜂蜜とブラウンシュガーは、泥炭の煙のささやきに道を譲ります。2口目は、レモンの皮と貝殻、モルティビスケットノートとマジパンとココナッツと一緒に繊細なマリンのヒントをもたらします。泥炭の煙にはブーツポリッシュと灰のヒントがありますが、わずかなフローラルモルティノートが穏やかに感じられる。
フィニッシュ:海洋の性格が発達し、蜂蜜とレモンに暖かい砂とマジパンで煙が増加します。桃と煮込み梨の最終的なフルーティーな痕跡は、仕上げに少し甘さをもたらします。

出典:Octomore Edition 13.3 Islay Single Malt Scotch Whisky– Bruichladdich Distillery

※翻訳はブラウザの翻訳機能を利用しています。

オクトモア 13.3 アイラ・バーレイ 61.1度 700ml

オクトモア エディション13.4(アメリカンバージンオーク)

  • 樽:ファーストフィル元アメリカンウイスキーと300リットルのアメリカンバージンオークカスク
  • 熟成期間:5年
  • アルコール度数:61.6% ABV
  • フェノールレベル:137.3ppm

香り:土の煙と濃厚なトーストオークのノートが鼻に開き、アーモンド、蜂蜜、砂糖漬けの皮のヒントが続きます。トーストしたオークは、ナツメグ、甘い錠剤、シロップ、チョコレート、スモーキーアニスのノートの前に、穏やかなスパイスと甘いバニラが進化するにつれて、その複雑さを解放します。時間が経つにつれて、スピリットの柑橘系のノートが煙をカットし、鮮やかな砂糖漬けの皮とグレープフルーツをもたらし、オークの深さは泥炭の煙と美しくバランスが取れています。
味わい:トーストオークの最初のノートが出て、タバコ、甘いタブレット、ゴールデンシロップ、クローブスパイスハニーの微かなヒントが続きます。風味を支配するのではなく、穏やかな泥炭の煙が伝わってきて、砂糖漬けの皮、プラリネ、ゼラニウムのヒントと一緒にアメリカンオークのトーストノートを美しく高めます。
フィニッシュ:オークが色あせるにつれて、スモークフルーツ、リンゴ、梨の煮込み、熟したメロンの香りを伴って、泥炭の煙が前進します。ドライマンゴーと麦芽大麦粉は、塩辛いマリンタングの前に残ります。

出典:Octomore Edition 13.4 Islay Single Malt Scotch Whisky– Bruichladdich Distillery

※翻訳はブラウザの翻訳機能を利用しています。

ブルックラディ蒸留所のシングルモルトはボトルに書かれた番号をオフィシャルで入力すると、そのボトルのリリース年・使用樽の種類や数まで調べることが出来ます。

とにかくピートスモークが凄いんじゃが、それ以上に凄いのがこれほどスモーキーな風味なのに、それぞれのモルティさであったり熟成樽由来の特徴がしっかりと感じ取れるところなんじゃよ。
えのき先生
えのき先生

オクトモアのここが素晴らしい

オクトモア

オクトモアといえばやはりとんでもないフェノール値に興味が湧きますよね。慣れた人ならこの130ppm超えのフェノール値を見ても「今年は少し穏やかだなぁ」なんて思ってしまうのでしょうか。

しかしこのオクトモア強烈なピートスモークを放ちながらも、しっかりとモルティで麦の甘みや香ばしさを感じ、樽由来の蜂蜜・バニラ感やフルーティさも感じられ、とてもバランスよく美味しく楽しめるんです。

XX.2は熟成樽を変え樽の探求も怠ることなく、以前にリリースされた12.2のソーテルヌカスクではとても甘くスモーキーな味わいが楽しめました。こうした超ヘビリーピーテッドながらもしっかりと複雑に感じられる味わいこそがオクトモアの素晴らしさですね。

このオクトモアシリーズはどのボトルを購入するのか凄く迷うんじゃ。流石に毎年全種類を購入するほどの資金力はないからのぉ。ただ好きな熟成樽がリリースされた時のXX.2であったり、XX.1のフェノールレベルなどの情報から購入するのがおすすめじゃな。
えのき先生
えのき先生

オクトモアのおすすめの飲み方

オクトモアのおすすめの飲み方はストレート、ロック、ハイボールですね。

このオクトモアXX.1のスコティッシュバーレィやXX.3アイラバーレィ、そしてXX.4のアメリカンバージンオークならいずれ飲み方をしてもとてもスモーキーで美味しく甘味もあるので楽しめますね。

XX.2の場合は熟成樽によってはストレートやロックで楽しむほうが良いかもしれませんが、熟成年数が5年程度なのでハイボールでも楽しめると思います。

オクトモアの総評

スモーキーな銘柄好きの方にとって外せない年1回リリースの銘柄ではないでしょうか。心情的にはアイラバーレィを毎年買いたいところなんですが、予算の都合も当然ありますしおすすめはやはりスコティッシュバーレィですね。

単純にフェノールレベルでの味わいの変化などを飲み比べて楽しめますし、やはりテロワールにこだわるブルックラディ蒸留所からのリリースですから、そのモルトの味わいの変化も同時に楽しめると思います。

そしてオロロソシェリーや様々なワイン樽といったリリースもあるので、これは自分の好きな樽での熟成がリリースされた年はそちらを購入というのがいいでしょう。

 

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