毎年恒例のオクトモアの新リリース「オクトモア13シリーズ」がリリースされました。
今回はオクトモア13シリーズの特徴を簡単にまとめてみたいと思います。
オクトモア とは
オクトモアはブルックラディ蒸留所がリリースするヘビリーピーテッドのシリーズです。
ピーティなアイラ島のウイスキーの中でも飛び抜けてフェノール値が高い事で知られています。
アイラ随一のフェノール値を誇るオクトモアはハマった方にとって毎年恒例でリリースされるシリーズを心待ちにされている方も多いのではないでしょうか。
簡単にですが、2022年にリリースされるオクトモア13シリーズの特徴をまとめてみたいと思います。
オクトモア 13.1 スコティッシュバーレィ
香り
トップノートは甘いナッツを感じさせるスモーク。
それに乗って大麦糖と熟した果実の香りが漂う。
シロップ漬けのアプリコットや熟れた洋梨、大麦粉由来のモルティなバニラや、クレームブリュレ、蜂蜜、タブレット。
さらに奥深く、アメリカンオークがもたらすココナッツ、アーモンド、焦げたオークの存在が感じられる。
炊いたピートの煙は繊細だが力強く、焦げたオークに伴って靴墨、革、土っぽさのアロマが立ち上がり、この上ない魅力が放たれる。
味わい
甘美で濃密なテクスチャーが口中に広がる。舌触りは、蜂蜜漬けのフルーツを添えた燻製グラノーラのような、濃厚に燻された穀物を彷彿させる。
さらに一口含むと、 、スモークしたアプリコットジャムと大麦粉、ピートの燃残りと焦げたヒース、スグリの柑橘系の香り、ナッツを使った甘いトルコ菓子などの複雑な味わいが押し寄せ、それを読み解くのもまた楽しい。
やがてオークチップ、砂糖がけアーモンド、スパイシーなアニスを纏ったチョコレートライムがフィニッシュに向けて次々と現れる。
1 滴の水を加えると、甘さに代わってスモークが際立ち、ウイスキーのミネラルが露わになる。
余韻
フィニッシュでは甘さが去り、ヒースを感じるドライなピートの煙に包まれた土や苔の香りが舌に留まる。
塩っぽいシトラスと共にゼラニウムとローズのフローラルが穏やかに現れ、オクトモア パラドックスの新たな一面を紡ぐ至高の物語を締めくくる。
オクトモア13.2 オロロソ・カスク
香り
この香り高いオクトモアの幕開けを飾るのは、塩気を含んだ スモー キーなナッツ、 ミルクチョコレート、革を感じさせるタバコだ。
オロロソ・シェリーバット が 濃厚な シロップのようなオレンジとグレープフルーツの柑橘感、ほのかなクローブとシナモン、そしてクルミとプラリネ の香りで 、この素晴らしいウイスキーを育て上げた。
さらに開くにつれ、ブラウンシュガー、レーズン、ドライアップル、メロン、熟れた洋ナシが現れ、これらの繊細なフルーツの香りに見事に織り込まれて、穏やかなスモークが漂う。
味わい
口に含むと力強さが感じられ、まったりした存在感が際立つ。
スモークしたナッツや革、温かいオレンジマーマレードを塗った焼きたてのスコーンを思わせる香りが立ち上がり、ドライアプリコットと胡椒のようなほのかなスパイスが次第に現れる。
余韻
時間の経過と共に土っぽいピートスモークが前面に押し寄せる。
オロロソ・シェリーバットのフルーツとナッツを思わせるアロマと潮風のピリッとした塩気が、活気に満ちたフレーバーの競演を繰り広げながらフィニッシュへと向かう。
オクトモア 13.3 アイラ・バーレイ
香り
麦芽糖と穏やかなピートスモークのアロマに導かれると、フレッシュなグリーンフルーツが幾層にも重なって現れ、やがてローズ、ゼラニウム、アプリコット、ユーカリへと続く。
マジパン、ジンジャーナッツビスケット、蜂蜜を絡めたメロン。
時間の経過と共に モルト感あふれる フルーティさが前面に現れ、水を一滴加えるとピートスモークが見事に際立つ。
味わい
口当たりは繊細で柔らかく、甘い蜂蜜 とブラウンシュガー、そしてオクトモアならではの穏やかなピートスモークがささやくように 漂う。
さらに一口含むと、レモンの皮と貝殻、繊細な海の香りに加え、モルトビスケット、マジパン、ココナッツが押し寄せる。
ピートスモークは靴墨と灰を思わせるものの、花のようなモルトのかすかな香りを輝かせるのに十分なほど穏やかだ。
余韻
海を連想させる香りが次々と立ち上がり、口の中にスモークが広がっていく。
蜂蜜とレモン、暖かい砂とマジパン。
そして桃や煮詰めた洋梨のフルーティーな余韻がフィニッシュに向かってほのかな甘さをもたらす。
オクトモア 13.3 アイラ・バーレイ 61.1度 700ml
榎商店STAFFより
今年のオクトモア13.1でフェノール値は137.3PPMだそうです。かなり高いフェノール値ですが、飲みにくいことはないんですよね。
純粋にオクトモアの味わいを楽しみたい方におすすめはオクトモア13.1スコティッシュバーレイですが、スタッフのおすすめは毎年熟成樽が変わる13.2のオロロソ・カスクですね。
オクトモアの美味しさをわかった上で、その年の原酒をどんな樽で熟成させているのか、そしてその香り味わいはどのようになるのかが楽しみで仕方ないんですよね。
初めてオクトモアを購入される方は13.1を、これまでにオクトモアを飲んだことがある方は13.2がおすすめですかね。そして余裕がある方はアイラ・バーレイを飲んでみてください。
オクトモアに限って言えば、シリーズのナンバー(今回は13)が縦軸、熟成樽の違い(13.2の2の部分)が横軸と捉えていいのではないかと思います。
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