
ハイランドで最も小さな蒸留所のノックデュー蒸留所で作られるシングルモルト。名前がノッカンノッカンデゥやカーデュに似ていることから1993年よりシングルモルト名をアンノックと改名しました。
今回はアンノックの種類やその味、オススメの飲み方からウンチクまでご紹介します。
アンノックの歴史と蒸留所
1894年創業。1931年まで活動するが経済不況と戦時中の大麦の制限を克服し、軍の兵舎の役割も担っていました。1988年にはインバーハウス蒸留所が購入した最初の蒸留所となります。
2つの銅製のポットスティルは1894年と同じデザインで、球根状のベースと背が高くて狭い首から軽くて新鮮な風味が特徴として現れます。また木製のウォッシュバックを備えたステンレス製のマッシュタンを引き続き使用しています。
熟成樽にはアメリカとスペインのオーク樽で熟成されダンネージ倉庫の厚い花崗岩の壁により安定した温度で熟成されています。
アンノックの種類と味の特徴
アンノック 12年

アンノックのフラッグシップシングルモルト。まずはこれを飲んでみましょう。
香り:柔らかく、芳香があり、前景に蜂蜜とレモンのヒント。
味わい:食欲をそそるフルーティーさと長く滑らかな後味で始める甘い。軽くて複雑で、スムーズで挑戦的。
アンノック 16年

アメリカのバーボン樽で完全に熟成。強烈な柑橘類のノートが特徴的。
香り:柑橘系のフルーツのバースト、柔らかい甘さ、香りのよいバニラ。
味わい:辛さのほのかなスパイス。長く長引く余韻。
アンノック 18年

スペインのオークの元シェリー樽とアメリカのオークの元バーボン樽で熟成。
香り:優しいスパイスとドライフルーツの強烈な甘さに、チョコレート、熟したオレンジ、油を塗った革をトッピング。
味わい:フルボディで大胆な香り高いスパイス、フルーツローフ、砂糖漬けのレモンに続いて、バニラ、蜂蜜、キャラメルが続きます。フィニッシュはコショウで辛く、美味しく甘くてなめらかなものへと変化します。
アンノック 24年

アンノックレギュラーラインナップの中では最も熟成年数の長いリリース。
香り:クリスマスケーキ、甘くてスパイシー。バニラ、セットタフィー、レモンジュースのノート、濃厚で芳醇な香り。
味わい:辛さ、砂糖漬けのオレンジスライス、温かい蜂蜜、使い古された革のヒント。
アンノック ピーテッド

ピートを使用したアンノックのピーテッドモルトウイスキー
香り:甘いバーベキュースモークと素朴なピートノートが蜂蜜と甘いスパイスの香りとブレンドされ、香りと草のようなキャラクターを作成します。
味わい:青リンゴと柑橘類を混ぜたおいしいスモーキーネス、バニラのヒントで甘く、仕上げに長引く油性スモーキーノートで補完されます。
アンノック シェリーピーテッド

アンノックのピーテッドモルトウイスキーをシェリー樽で仕上げることでフルーティさを際立たせています。
香り:甘い蜂蜜とトロピカルフルーツ、シナモンと豊かなタフィーのノート、繊細なキャンプファイヤーの煙。
味わい:リンゴ、温かいスパイス、深いバニラ、豊かで甘い、スモーキーなキャラクターでコーティングされています。ロングウッドスモーク、キャラメル、バニラ仕上げ。
アンノックのおすすめの飲み方
アンノックのおすすめの飲み方としては基本ストレートでも飲みやすく甘口なので初心者でもストレートや少量の加水で楽しめると思います。
アンノック12年やアンノック ピーテッドはハイボールでもとても美味しいですね。柑橘感とりんごのようなさっぱりとしたフルーティさが感じられ食中酒としても活躍するでしょう。
アンノックの選び方
アンノックは価格的にも手に取りやすい価格帯で、かつ非常に飲みやすい銘柄ですので、ウイスキーを飲み始める方にも凄くおすすめです。
スーパーで売っているような銘柄ではないですが、Amazonなどでも多く販売されていますし、今結構人気が上がってきているので要チェックですね。
またしっかりとした甘味とフルーティでハイランド産モルトの甘口のものが好きな方にはバッチリハマると思います。
榎商店STAFFより
飲みやすいハイランド産のシングルモルトの中でも甘口で飲みやすいのがアンノックです。また余韻の少しクリーミーな感じがとてもいいんですよね。
ウイスキーが高騰してきている中でアンノック12年は記事執筆現在(2025年8月)の時点で5000円を切る価格というのもいいですね。
今すごく狙い目のシングルモルトだと思います。
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