
さてウイスキーを飲み始めたものの飲んでみて「なんじゃこれ!」と思った事はないですか?特にウイスキーに慣れていない飲みはじめの頃に強く感じて嫌なニュアンスは確実にあると思います。
そこで今回は初心者が陥りやすいウイスキーのネガティブな風味を解説してみたいと思います。
聖地アイラ島のあの香り
スコッチウイスキーの聖地と呼ばれるアイラ島。このアイラ島で造られるウイスキー原酒にはよく保健室とか歯医者の待合室とか言われるヨード香を纏った香りが特徴です。
それはピート(泥炭)を燻してモルト(大麦麦芽)を感想させる工程において、アイラ島のピートは海藻が多く含まれているので、磯っぽい香りがヨードチンキを思わせる香りと共に燻したスモーキーさと合わせてモルトに付着します。
実際私の経験上では苦手な方はとことん苦手で生理的に受け付けないレベルの方も私の友人にもいらっしゃいます。
逆にこうでないとスコッチを飲んだ気がしないという方も多く、こうしたスモーキーなウイスキーの虜になる方も非常に多いです。
アイラモルト代表銘柄:アードナッホー、アードベッグ、オクトモア、カリラ、ボウモア、ポートシャーロット、ラフロイグ、ラガヴーリン
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飲めるようになるコツ
慣れで飲めるようになる方もいますが、実際にどうしても無理な方も多いので、無理にこれらの銘柄を飲まなくてもウイスキーは十分に楽しめると思います。
どうしてもという方はまずはアイラ島の銘柄から選ばず、アイランズ銘柄のタリスカー、トルベイグ、ラグなどから飲んで慣らしていくのもいいですね。
特にタリスカーはスーパー等で200mlのミニボトルも販売されているので、それをまず試してみて、徐々に慣らしていく感じかな。そこが受け付けない方は無理せず違う銘柄を選ばれるのをおすすめします。
シェリー樽熟成銘柄のあの感じ
ドライフルーツやレーズンのような濃厚な味わいを求めて購入したシェリー樽熟成のウイスキー。ドシェリーな銘柄になるとちょっとゴムっぽさを感じる方も少ないはないはず。
実は私も最初はこのネガティブな感じが凄く「なんだこれ」と思ってたのですが、今は完全に克服して以前にゴムぽいなぁと思った銘柄を飲んでもネガティブな感じは全くしなくなりました。
シェリー樽熟成の代表銘柄:マッカラン、グレンドロナック、グレンファークラス、エドラダワーなど
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飲めるようになるコツ
慣れな部分が多いと思います。アイラ等の磯臭さのネガティブな感じよりは幾分も克服しやすいのではないでしょうか。
またそうしたネガティブなゴムっぽさを感じてしまう方は、例えばグレンファークラス105よりもグレンファークラス12年を飲むほうがゴムっぽさは少ないと思います。
少し若い熟成年数のものや、色が薄いもので慣らしていき、美味しいと感じるようになったら熟成年数を上げていくと、より濃厚なシェリー樽由来の美味しさを感じ取れるようになるでしょう。
このシェリー樽由来のゴムっぽさは無理と諦めず慣らしていくべきだと私は考えます。だって慣れてきた後の長期熟成の美味しさは最高なんですもの。
アメリカンウイスキーのあの感じ
さてバーボンといったアメリカンウイスキーを始めて飲んで、なんだこの溶剤っぽさ(セメダインのような香り)はと私は長くアメリカンウイスキーが苦手でした。
実際にもうバーボンはいいやという気持ちもあったのですが、やはり克服できるものなら克服したいという思いもあり、今ではバーボンも大好きになっています。
こうしたアメリカンウイスキーが苦手という方も一定数いまして、当然嗜好品ですので無理に克服する必要はないのですが、飲めたらやはりウイスキーを楽しむ幅がとても広がりますね。
バーボン代表銘柄:ジムビーム、メーカーズマーク、バッファロートレース、ワイルドターキーなど
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飲めるようになるコツ
こちらもシェリー樽熟成ウイスキーと同様に慣れの部分が大きいと思います。そして少し高価なバーボンを選ぶと熟成年数が長くなり、マイルドな味わいでグッと飲みやすくなります。
また飲み方をロックにすることで溶剤感が結構薄れるように思います。
例えばイーグルレアやフォアローゼスブラック、ワイルドターキー12年といったワンランク上のものほど溶剤っぽさは感じ難くなった気がします。
そしてそれらをロックで飲むうちに、最初は溶剤っぽさで苦手と感じたものも美味しく楽しめるようになりました。
まとめ
いずれも飲めないという方は無理にそれらのネガティブ要素を感じない銘柄もウイスキーでは多くあります。
例えば有名シングルモルトのグレンリベットやグレンフィディック、そしてグレングラントなんかはこれらのネガティブな印象を受けずに楽しめると思うので、初心者の方はまずこれらの3銘柄でウイスキーの美味しさを楽しみ、さらに特徴的なウイスキーを味わってみてほしいです。
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