ブラックペッパーのようなざらつく旨味と刺激で有名な『タリスカー』。ここではタリスカーの種類やその味、オススメの飲み方からウンチクまでご紹介します。
タリスカーの歴史と蒸留所
1830年創業、スカイ島の西岸にあるのがタリスカー蒸留所です。創業当時はスカイ島唯一の蒸留所でした。
スカイ島は「ミスティ・アイランド」と呼ばれるほど霧が多い、それに加え厚い岩盤に覆われ土壌に保水力もなく慢性的に仕込水不足の問題があるようです。
このような悪条件が重なる中、タリスカー蒸留所のポットスチルは5基、現在は2回蒸留を行っています。
また宝島やジキルとハイドの作者であるロバート・ルイス・スチーブンソンは「酒の中の王様」と称賛した。
タリスカーの種類と味の特徴
力強い男性的な味わいのアイランズモルトじゃ。
タリスカー 10年
ピートと潮の強烈な香りとスモーキーなモルトの甘い風味が口に広がる。強烈な風味で個性的なシングルモルト。
香りはほのかな海水の塩、生ガキ、そして柑橘系の甘みを感じさせる、力強いピートのスモーキーな香り。味わいは煙るようなスモーキーさと力強いモルトの香味を伴う、豊かなドライフルーツの甘み。
容量700ml・アルコール度数45.8度
タリスカー スカイ
新鮮な柑橘類、甘い煙、コショウのスパイス、伝統的なタリスカーの海洋ノートが詰まった、バランスのとれた甘い風味が特徴。
香りはオレンジピールのような柑橘系の皮の香り。そして焦げた木のような香りを感じます。さらには潮っぽさや黒胡椒のスパイス。僅かに感じるピートスモーク。スパイシーで燻した麦やしっかりと感じるスパイシーさペッパー感、さらに塩っ気。その後ふわっと感じる甘味からまたドライで微かにスモーキーな余韻。
容量700ml・アルコール度数45.8度
タリスカー ストーム
ボディはしっかりしていてスモーキー。スモーキーさの中にはちみつのようなモルトの香りとペッパー香。味は豊かな甘味にスパイシーさと塩気がくる。香りはスパイシー、甘美なスモーク香や黒胡椒の刺激。
口に含むと甘さを感じるか感じないか、と思ったとたんにまるで嵐のように非常に辛いスパイシーさと、潮の風味
容量700ml・アルコール度数46度
タリスカー ポートリー
アメリカンオークとヨーロピアンオークのリフィル樽で熟成させた原酒と、内側を強く焦がした樽で熟成させた原酒をバッティングし、ポートワイン樽で追加熟成。
香りは完熟したプラムのような甘さを伴う、枯れ木を燃やしたようなスモーキーさ。味わいは口に含むと真っ先に舌に黒胡椒の風味が表れ、その後ピートの風味が押し寄せます。スパイスと赤い果実の風味が入り混じったようなクリーミーなスモーキーさが表れます。
ポートワインの樽で追加熟成した、特別なシングルモルトです。
容量700ml・アルコール度数46度
タリスカー ダークストーム
アメリカンオークとヨーロピアンオークのリフィル樽で熟成させた原酒と、内側を強く焦がした樽で熟成させた原酒をバッティングし、ポートワイン樽で追加熟成。
香りは甘くトーストしたオークの香りが強く感じられます。味わいはカラメルのような甘みから胡椒のスパイス。そしてまろやかなピートスモークがふわっと現れます。
容量1000ml・アルコール度数45.8度
タリスカー ディスティラーズエディション
アモロソシェリーを貯蔵していた樽でカスクフィニッシュ。
サルタナレーズンの甘み、クリーンでじらすような魅惑的な香り。味わいはピーティさとともに甘味を感じローストした大麦、木炭、黒胡椒といったスモークとスパイス。オイリーな甘味と熟れたフルーツ。深みのあるココアやバニラの余韻がピーティさと共に長く続きます。
容量700ml・アルコール度数45.8度
タリスカー18年
熟成樽はアメリカンオークのリフィル樽で熟成させた原酒に3割程度のヨーロピアンオークのリフィルシェリー樽で熟成させた原酒を使用。
香りは豊かでフルーティ。オレンジの皮、スモモ、背景にスモーキーさ。味わいは前面に甘みが広がり、その後、かすかなスモーキーさを伴ったより主張の強い味わいへと変化する。全体的に暖かみのある味。長期熟成のシングルモルトウイスキーであり、円熟味を楽しめるウイスキーです。
容量700ml・アルコール度数46度
タリスカー25年
熟成樽はアメリカンオークホッグスヘッド樽で熟成した原酒といくつかのヨーロピアンオーク樽の詰め替えを使用。
香りは潮のニュアンス。スパイシーさと海の香り。ほのかなスモーキーさ。味わいは甘みが広がり、次第に苦味と塩気。そしてわずかなスモーキーさの後で隠し味のようにペッパーの風味と辛み。
容量700ml・アルコール度数45.8度
タリスカー30年
香りはエレガントなスモーク、赤い果物や沿岸のピート。味わいはふっくらとしたフルーツと唐辛子の刺激に甘さがバランスよく感じられ、塩っ気とスモークが余韻で続きます。
容量700ml・アルコール度数45.8度
タリスカー ワイルダーシーズ
フレンチオークXOコニャック樽で熟成。
香りはフルーツと麦芽、サルタナ、ナツメヤシ、ドライイチジクのパン。パイプタバコのヒント、軽くフルーティーなワイン、潮っ気。味わいはクリーミーで滑らかな口当たり、豊かな甘味と塩辛さが順次に現れ、スモーキーかつフルーティーな味わいに。サルタナとイチジク、ペッパーのスパイスとスモーキーさが包みこんでいます。
容量700ml・アルコール度数48.6度
タリスカー サージ
アメリカンオークの元バーボン樽で熟成。さまざまな熟成期間の原酒をバッティングして45.8%でボトリング。
香りは甘く豊かでスモーキー。タフィーとフローラルハニー、ピートスモーク、ミルクチョコレート、青リンゴ、白コショウ。味わいはピートスモークにコショウ。磯の香りが強くスモークは豊かな甘い香りを包み込みます。ヘザーハニー、タフィー、ゴールデンシロップ。緑のリンゴとビスケットのようなモルティさ。黒コショウのスパイス。チョコレートノート、ココアパウダー、ラズベリージャム。
容量700ml・アルコール度数45.8度
タリスカー セレクトリザーブ グレイジョイ家 ゲーム・オブ・スローンズコラボ
アメリカHBOの大ヒットテレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」とディアジオ社のコラボレーションによる限定品。
ボトルには、作中で鉄諸島を支配する「グレイジョイ家」の紋章であるクラーケンがあしらわれています。荒涼とした鉄諸島を支配する「グレンジョイ家」をリアルに表現。
容量750ml・アルコール度数45.8度
タリスカーのおすすめの飲み方
タリスカーはしっかりしたボディだがハイボールが非常に美味しい。甘辛いタレの肉料理に抜群に合うのでBBQや焼き鳥と一緒に飲みたい。
またそのハイボールもタリスカー公式で『タリスカー スパイシーハイボール』が紹介されている。作り方はタリスカーでハイボールを作り仕上げに粗挽きの黒胡椒を一振り。
タリスカーのブラックペッパーの風味を引き立て食欲が増します。
是非試してみて欲しい。
タリスカーの選び方
タリスカーの選び方としては、最初は定番のタリスカー10年やタリスカーストームがおすすめ。タリスカーストームはミニボトルもよく見かけるので試し飲みにはいいです。
飲んでみて美味しかったらアルコール度数強いタリスカー57°ノースや長期熟成のタリスカー18年を選んでみましょう。
例えばハイランドモルトとアイラモルトを飲んでみて、その中間が飲んでみたいという方にはタリスカーを試してみて欲しい。
お酒擬人化プロジェクト「タリスカー兄貴」
榎商店では「お酒擬人化プロジェクト」として、色々な銘柄の特徴を性格に現してキャラクター化する取り組みを行っています。
そしてタリスカーのイメージキャラクター「タリスカー兄貴」を発表致しました。タリスカーの特徴を知りたい方やタリスカー好きの方は是非ご覧になってみてください。
えのき商店STAFFより
タリスカー10年、タリスカー ストームのハイボールはめちゃくちゃ美味しいですよね。ガッツリ肉料理に合います。
私のこだわりは焼いたお肉にタレは付けずに粗挽きの塩コショウをかけて食べ、そしてタリスカーハイボールで流し込む。思い出しただけでもよだれが出そうです。タリスカーを購入した方はぜひ一度肉を焼いて食べながらハイボールにして飲んでみて下さい。
品切れになりやすい銘柄ですので、再入荷通知や各ショップメルマガ、Twitter(@enokishouten)のフォローして頂けますと入荷情報等もアップしています。
最後に今回紹介した「タリスカー」の10年、18年、ストーム、57°ノース、ポートリーの違いについて当店女性スタッフが解説動画をアップしているので是非御覧ください。
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