ブレンデッドが美味しくなる

久しぶりのコラムですが、様々なシングルモルトを飲んでいくと格安ブレンデッドがより美味しく感じる感覚ってないですか?

今回は私が思うブレンデッドの楽しみ方を書いてみます。

ウイスキーを飲み始めた頃

まぁ誰もがウイスキーを飲み始めた頃は初心者なんで、ウイスキーの深い美味しさに気づくはずもなく、単純に味の印象を追いかけていたような気がします。

そして高いものほど美味しい(あながち間違いではない)と錯覚し、様々なボトルを飲み漁ってみるものですよね。この傾向も誰しもが通る道なんじゃないかと思います。

そして様々なシングルモルトを飲み始めた頃には、格安ブレンデッドに物足りなさを感じてしまうかもしれません。実際に私はアイラ島のシングルモルトが好きで結構飲んだ結果、強いピート中毒に陥ってたかもしれません。

そして1000円台で購入出来るブレンデッドウイスキーでは物足りなく感じていました。

しかし更にアイラ島のシングルモルトだけでなく、ハイランド、スペイサイド、アイランズといった地域のシングルモルトを飲んでいくと、ウイスキーの香りや味わいをより感じられるようになってきたと思います。

そして久しぶりに飲むブレンデッドウイスキーがとても美味しく感じるようになってきたのです。

ブレンデッドウイスキーの味わいが深くなる

ブレンデッドウイスキーには榎商店のブログでも紹介されていますがキーモルトという主要な構成原酒があります。ブレンデッドウイスキーの味の決め手となるどこの蒸留所のシングルモルトが使われているかですね。

こうしたキーモルトの特徴がブレンデッドウイスキーには引き継がれています。そして様々なシングルモルトを飲んだ後にブレンデッドウイスキーを飲むと、おぼろげながらですがシングルモルトを感じるような瞬間があります。

よくレビューなんかで見る○○モルト由来のというやつですね。

これが感じられると途端にブレンデッドウイスキーの美味しさが見えてくるような気がしました。もちろんそれだけでなくウイスキーに体が慣れたというのもあるんでしょう。

「えっこんな美味しかったかな?」と再び購入すると感じられる瞬間が必ずあると思います。

常飲酒はここから決める

そこで最後に常飲酒のお話ですが、例えば好きな蒸留所のシングルモルトを常飲酒にできればいいんですが、円安の影響や原酒不足でウイスキーの価格は高騰しています。

もちろんウイスキーだけでなくあらゆる物が高くなってきている現在、常飲酒に5000円も出せないという方は私だけじゃないはずです。

ただ久しぶりに飲み返したブレンデッドウイスキーが凄く美味しく感じられれば、常飲酒の格安ブレンデッドウイスキーとたまに贅沢する贔屓の蒸留所のシングルモルトとすれば、お財布にも随分優しくなりますよね。

多くのウイスキーを飲まれた方は、一度初心に戻って1000円台のブレンデッドウイスキーを飲んでみて下さい。驚くほどその美味しさが感じられるようになっていると思います。

ホワイトホース 12年 700ml

 

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