ブルックラディ アイラバーレイ

ブルックラディ蒸留所のノンピートシングルモルトであるブルックラディの中から今回は年1回リリースの「ブルックラディ アイラバーレィ」にスポットを当てて、このボトルの凄さやおすすめポイントなどを解説しようと思います。

この記事は銘柄のコアラインナップの中で、このボトルがどういう立ち位置なのか、またおすすめポイントなどをフカボリしていきます。

ブルックラディ コアラインナップからの立ち位置

現在ブルックラディのコアラインナップはこちらです。

  • ブルックラディ ザ・クラシックラディ
  • ブルックラディ アイラバーレイ(年1回)
  • ブルックラディ ジ・オーガニック
  • ブルックラディ ベアバーレイ
  • ブルックラディ ブラックアート

ブルックラディ アイラバーレィはアイラ島で採れた大麦麦芽のみを使用しノンピートで蒸留したブルックラディ銘柄のシングルモルトで年1回リリースされています。名前の後のヴィンテージは蒸留年が書かれていますね。

ザ・クラシックラディが変わらぬ味わいを目指しているフラッグシップであるとすれば、アイラバーレイは毎年のアイラ島で採れた大麦の出来を楽しむようなボトルです。

ブルックラディはアイラ島の蒸留所では珍しくノンピート麦芽を使用したスモーキーではないシングルモルト。フルーティさとモルティさが評判です。

熟成樽や熟成年数

ブルックラディ アイラバーレイは年によって熟成樽構成が変わります。今回は「ブルックラディ アイラバーレイ 2013」の構成樽を紹介します。

熟成樽は75%フルタームファーストフィル元アメリカンウイスキー樽と25%フレンチ元ワイン樽が使用されています。以前はリベラデルドゥエーロ、シラー、ポイヤックワインなどが使われていたそうです。

アルコール度数:50度。熟成年数は8年程度。

公式テイスティングノート

香り:スピリッツの新鮮さと純粋さは印象的です。鮮やかな香りが特徴で、まず果実、ドライアプリコット、熟した桃の香りの前に柑橘類と蜂蜜のノートが現れます。マジパン、黄色の花、バニラポッドの甘いノートに続いて、スパイス、シリアル、海風のゼファーが続きます。時間が経つにつれて、バニラ、クレームブリュリー、キャラメル、ウッドスパイスが出てくると、オークのノートが高揚します。その後、シナモンとジンジャーケーキとシロップの穏やかなヒント。
味わい:繊細な甘さと甘美な質感は、ベルベットのようなものです。オークのバニラ、キャラメル、ブラウンシュガーのノートと甘い熟したストーンフルーツの風味のバランスは完璧です。このアイラ大麦のヴィンテージは、私たちの島の本質を捉えるためにちょうど適切なタイミングで瓶詰めされています。水のタッチを追加し、天然オイルがガラスの中で反応し、サンザシとヘザーの素晴らしいフローラルノートを放出し、この驚くべきシングルモルトの複雑さと深さを追加しています。
フィニッシュ:甘い柑橘類とハニーオークのノートと組み合わせた微妙なマリンタングは、私たちのウイスキーの物語とそれがどこから来たのかを語っています。冷たいろ過のない天然ウイスキーは、長くて穏やかな仕上がり。

出典:Bruichladdich Islay Barley 2013 Islay Single Malt Scotch Whisky– Bruichladdich Distillery
※翻訳はブラウザの翻訳機能を利用しています。

ブルックラディ蒸留所のシングルモルトはボトルに書かれた番号をオフィシャルで入力すると、そのボトルのリリース年・使用樽の種類や数まで調べることが出来ます。

しっかりとしたモルティさとフルーティさ。蜂蜜のような甘味を感じるんじゃ。オークからのバニラやキャラメルそして黒糖といったコクを感じるのぉ。
えのき先生
えのき先生

ブルックラディ アイラバーレィのここが素晴らしい

ブルックラディ アイラバーレイ

ブルックラディ アイラバーレィはアイラ島のモルトのふんわりとした甘味が強く感じられ、それはシリアルやマジパンの香りとなって現れます。

ブルックラディ原酒の特徴的なフローラルさやモルティさはもちろんですが、熟成樽由来のバニラ、蜂蜜、ウッドスパイスといった特徴も感じられ。潮っぽさも強く感じられます。

潮っ気を持つモルトの甘味は上質なビスケットのような風味となり、黄色い花やバニラの甘味、シナモンのスパイスと次から次へと変化する味わいが最高です。

飲みやすさは勿論ですが、注いだ時のブリニーな香り、そこからのしっかりと感じるモルトの甘味がなんとも言えない味わいとなって口の中に広がるのぉ。かといって甘ったるくはならず、爽やかな柑橘感とフローラルな香りがバランスをとっているんじゃな。
えのき先生
えのき先生

フラッグシップとの比較

フラッグシップボトルであるザ・クラシックラディと比較してみると、アイラバーレィは麦やバニラ、キャラメルと言った若干甘みが強まっている気がします。

年1回その年にアイラで採れた大麦を蒸留し熟成しているので、名前の後ろには蒸留された年のヴィンテージが入っていて、ヴィンテージワインを楽しむかのように、その年の麦の質などを楽しむには十分すぎるモルティさが感じれます。

またアイラバーレィ2013は8年間元アメリカと元ヨーロッパのオーク樽で熟成した原酒を組み合わせてボトリングしています。しっかりと比率までオフィシャルで公開されているのも年1回リリースの特徴ですね。

麦の風味を最大限に引き出したアイラバーレィは、アイラバーレィだからこその楽しむ方があるのぉ。今年のアイラバーレィはこうだったとか、毎年飲んでみて評価するのも楽しんじゃ。
えのき先生
えのき先生

ブルックラディ アイラバーレィのおすすめの飲み方

ブルックラディ アイラバーレィのおすすめの飲み方はストレート、ロック、ハイボールといずれで飲んでも美味しいですね。

ストレートではそのモルティさに複雑な風味の数々が楽しめ、原酒由来の甘い柑橘であったりフローラルさであったり、そして熟成樽からの甘味、スパイスをしっかりと堪能出来ます。

ロックにして少し氷が溶けてくると麦の甘みが広がり、個々に現れるのではなくバランスよく混ざりあった味わいが楽しめ、ハイボールではその潮っぽさに柑橘っぽいサッパリとした味わいが楽しめます。

ブルックラディ アイラ バーレイ 2013 50度 700ml

ブルックラディ アイラバーレィの総評

ブルックラディ アイラバーレィはザ・クラシックラディと飲み比べてもいいですが、基本的にはアイラバーレィ2013とアイラバーレィ2014という風に毎年の味わいの違いを楽しむボトルです。

麦だけでなく樽構成も若干違うのですが、アイラの大麦の味わいをしっかりと感じ取って、例えば何年後かに「ブルックラディ アイラバーレィ2014は最高だった」とか思い出すのも楽しいですよね。

ずーっと変わらぬ美味しさを技術で続けていくのも素晴らしい事ですが、こうしたアイラ島の大麦にスポット当てたブルックラディ蒸留所の取り組みはウイスキーの楽しみ方を更に広げる挑戦だと私は思います。

 

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