今回はミズナラ樽のウイスキーについてと、現在入手できるもの(2020年現在)をご紹介します。
どう日本人の好みに合ってるの?
その秘密をこれから紹介して進ぜよう!
ドーン!!!
ミズナラ(水楢)とは?
ブナ科コナラ属の落葉広葉樹で寒冷な気候を好み、北海道から九州まで分布しています。
一般的にはドングリの木として知られ、秋にはドングリがなります。
ミズナラ樽が利用されるうようになったいきさつ
日本でウイスキーを作り始めたのは、サントリーです。
1923年のことで今から約100年も前のことです。
ウイスキーは蒸留したあと、樽に入れて寝かせる必要があります。
当時はヨーロッパから輸入したシェリー樽で貯蔵、熟成を行っていました。
しかし第二次世界大戦がはじまり、シェリー樽の輸入ができなくなって、樽不足に。
そこでサントリーは、シェリー樽に替わる、国内で調達できるオーク材で代用できないか調査を命じます。
そこで発見されたのが、北海道産のミズナラの木です。
しかし喜んだのもつかの間。
ミズナラは材質的に原酒が漏れやすく、木材の選別や製樽作業は苦労の連続だったそうです。
しかも新樽は木の香りが強く、ブレンダーからの評価は当初あまり高くなかったのだとか。
しかし職人たちのあきらめない情熱が結実するかのように、2回、3回と繰り返し使われることにより、
白檀(ビャクダン)や伽羅(キャラ)を思わせる、独特の香りをウイスキーにもたらすことがわかってきました。
この白檀や伽羅の香りは線香にもよく使われる香りで、日本人にとっても馴染み深く、この香りが、日本ならではのウイスキーを生み出します。
そしてミズナラ樽のウイスキーは世界でも評価され、
2017年のISC(International Spirits Challenge)にて「山崎ミズナラ2014」は金賞を受賞しました。
ミズナラ樽のウイスキーを造り続けるために
こうしてジャパニーズウイスキーの象徴的な存在となったミズナラ樽。
しかし育成にあまりにも長い年月がかかり(最低でも樹齢100年、さらに良いものは樹齢200~300年のものが理想とされているようです)、
加工の難しさもあって、近年は安価な海外産のオーク材が使われるようになり、今では希少な存在となっています。
この希少な原木を確保するため、サントリーはミズナラ林の保護や育成にも力を入れており、樹木の選定においては、ブレンダーも森へ赴くほどです。
また、ベンチャーウイスキーの創業者肥土さんは、北海道の原木市に参加したり、洋樽製造の技術を学んで自前の樽工場を新設しています。
富山県の三郎丸蒸留所では、地元の木材店と工務店と協力して富山産のミズナラ材を使ったミズナラウイスキーの製造に取り組んでいます。
入手できるミズナラ樽のウイスキー
その樽の希少性から、製造も希少なものとなり、入手しにくいミズナラ樽のウイスキー。
高級なお香や線香のような、日本人なら誰しもが体感したことがあるような香りを、楽しめるボトルをご紹介します!
現在入手困難なもの
山崎ミズナラ
現在ミズナラ樽でウイスキー製造を開始した蒸留所
三郎丸蒸留所
現在入手できるもの
イチローズモルト ミズナラウッドリザーブ MWR
シーバスリーガル ミズナラ12年(フィニッシュのみ)
シーバスリーガル ミズナラ18年(フィニッシュのみ)
※フィニッシュのみは仕上げにミズナラ樽を使ったもののため、ミズナラ樽原酒のものに比べて若干ニュアンスが異なります。
榎選定、ミズナラ樽のウイスキーが日本人の好みに合うことがよくわかりました!
機会があればぜひ一度飲んでみるといいぞ。
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