ブルックラディ ザ オーガニック

ブルックラディ蒸留所のノンピートシングルモルトであるブルックラディの中から今回は有機農法を採用した「ブルックラディ ジ・オーガニック」にスポットを当てて、このボトルの凄さやおすすめポイントなどを解説しようと思います。

この記事は銘柄のコアラインナップの中で、このボトルがどういう立ち位置なのか、またおすすめポイントなどをフカボリしていきます。

ブルックラディ コアラインナップからの立ち位置

現在ブルックラディのコアラインナップはこちらです。

  • ブルックラディ ザ・クラシックラディ
  • ブルックラディ アイラバーレイ(年1回)
  • ブルックラディ ジ・オーガニック
  • ブルックラディ ベアバーレイ
  • ブルックラディ ブラックアート

ブルックラディ ジ・オーガニックはテロワールにこだわるブルックラディ蒸留所らしいボトルで、持続すると土壌を豊かにする有機農法を採用した大麦で造られています。

このオーガニックはバイオダイナミック協会から全生産工程がオーガニックと認証されています。オーガニックの基準は全生産工程において監査と承認が必要でバイオダイナミック協会の監査を受けています。

ブルックラディ蒸留所の挑戦とも言えるでしょう。

熟成樽や熟成年数

ブルックラディ ジ・オーガニックは毎年リリースというわけではなく、数年に一度リリースされています。今回はブルックラディ ジ・オーガニック 2011の情報をご紹介します。

熟成樽はファーストフィルバーボン樽を使用し11年間熟成されています。農場名もミッドクールファームとオフィシャルで公開されていますね。

アルコール度数:50度。他のブルックラディと同じ度数です。

公式テイスティングノート

オフィシャルを見てみるとテイスティングノートは見れませんでした。そこで今回は他のテイスティングノートをご紹介します。

香り:繊細な花の香りがバタースコッチ、柑橘類、そしていくつかのオークスパイスを漂います。
味わい:カラメル果樹園の果実は、クリーミーなバニラとレモンの皮と組み合わされています。
フィニッシュ:甘くてしなやか。

※翻訳はブラウザの翻訳機能を利用しています。

ブルックラディ蒸留所のシングルモルトはボトルに書かれた番号をオフィシャルで入力すると、そのボトルのリリース年・使用樽の種類や数まで調べることが出来ます。

非常に華やかな香りと甘いモルト、そして柑橘の爽やかさにスパイシーさが特徴で、ファーストフィルバーボン樽熟成からクリーミーなバニラを感じるんじゃ。
えのき先生
えのき先生

ブルックラディ ジ・オーガニックのここが素晴らしい

ブルックラディ ザ オーガニック

 

ブルックラディ ジ・オーガニックはアイラバーレィ同様にモルトの風味が強くアイラバーレィより若干甘味が強い気がします。アイラバーレィはもっと潮を感じるかな。

ブルックラディはウイスキー業界にテロワールの考え方を導入し、原材料にこだわっています。このテロワールとはワイン用語のようですが、ワインはブドウの品種や収穫した年の状態などを非常に大切にします。これはウイスキーも同じだと言うことで、スコットランド産にこだわったのがスコティッシュバーレィ、アイラ島産にこだわったのがアイラバーレィ。

このジ・オーガニックは更に一歩進み、アイラ島内で全生産工程をオーガニック認証を受ける挑戦ですね。有機農法によりさらに土壌が豊かになり更に美味しいモルトが生産されれば、美味しいウイスキーが造られるというわけです。

これまでスコッチでこのような大麦にこだわる蒸留所は稀で、これほどテロワールにこだわり公開しているのはブルックラディ蒸留所だけなんじゃ。
えのき先生
えのき先生

フラッグシップとの比較

フラッグシップボトルであるザ・クラシックラディと比較してみると、ジ・オーガニックは麦やバニラ、キャラメルと言った若干甘みが強まっている気がします。

アイラバーレィは潮っ気が強く、ジ・オーガニックは潮っ気もありますが、それ以上に麦の甘さが感じられますね。

実際のところ有機農法をスタートして、今回紹介するボトルが2011ですから10数年前、今後さらに土壌が豊かになり、さらに甘味を持ったモルトが造られると思うとすごく楽しみですね。

実験的な立ち位置かもしれんが、麦が美味しいとウイスキーが美味しいというのはブルックラディを飲むとわかる周知の事実となっている。他の蒸留所よりもスコットランド産の大麦というだけでも高いんじゃよ。
えのき先生
えのき先生

ブルックラディ ジ・オーガニックのおすすめの飲み方

ブルックラディ ジ・オーガニックのおすすめの飲み方はストレート、ロック、ハイボールといずれで飲んでも美味しいですね。

ブルックラディ ジ・オーガニックもオールラウンダーでどんな飲み方をしても美味しいですね。ふわっと広がるモルトの甘味に、適度の潮っ気、そしてサッパリと楽しめる柑橘が飲み方を選ばず楽しめる理由ですね。

ストレートではバニラ感がしっかりと感じられ、ロックはしっかりとした甘味、ハイボールなら爽快な柑橘の味わいが楽しめます。

ブルックラディ ジ・オーガニックの総評

ブルックラディ ジ・オーガニックは原材料(大麦)の探求というブルックラディ蒸留所の挑戦の一つで。テロワールの概念からスコティッシュバーレィ、アイラバーレィはまぁわかりますが、さらにベアバーレィという古代種の大麦という挑戦であったり、このジ・オーガニックの有機農法という土壌を豊かにする農法から挑む姿勢が素晴らしいですよね。

このジ・オーガニックは毎年のリリースではないですが、飲み続けていれば大麦の変化について気付かされるような味わいの変化が起こるのでしょうか。

答えは飲んだ方のみが体験出来るというのも面白いですね。

 

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