先日地元の書店で「シングルモルトスコッチ大全」を手に取りました。これを買う時に思ったのが、この本はウイスキーをよく知る方にこそおすすめだなと思いました。
ではなぜそう思ったのか、今更シングルモルトスコッチ大全を購入したのかを書いてみようと思います。
WEBにウイスキー情報が溢れている中なぜ書籍なのか
この榎商店のブログしかり世の中にはWEBで現在のウイスキーに関する知識はほぼほぼ揃ってしまいます。それこそ日本未発売の限定ボトルの情報であったり、楽しみ方であったり、おすすめの方であったりと検索すれば簡単に調べられますよね。
まして今回の記事のタイトルは『ウイスキー上級者にこそおすすめの書籍「シングルモルトスコッチ大全」』としています。
ウイスキー上級者なら、様々なスコットランドの蒸留所の知識や地域による特徴なども既に本を読まなくとも頭に入っているのでないか?全くその通りかもしれません。
ただ私が思ったのは本当の「ウイスキーの楽しさ」にこそあると思うんです。
ウイスキーの楽しみは経験と記憶と記録
ウイスキーを飲み続けて思ったのが本当のウイスキーの楽しさって「経験と記憶と記録」なのではないかと思うわけです。
最初はこの銘柄が好みであるとか、自分が次に買うボトル選びが楽しくて、このボトル選びから購入し飲むまでの過程である「経験」の部分が殆どの割合を占めていました。
もちろん私の現在もウイスキーの楽しみの大部分はこの経験が占めてはいるんですが、段々と「記憶」と「記録」の割合が増えていっているんです。
記憶部分は経験したからこそ思い出す美味しかったウイスキーであったり、逆に不味かったウイスキーもそうですね。もちろん好みの部分もありますが、そうした記憶が次の経験への参考となりますし、飲み仲間がいれば記憶でウイスキー談義に花が咲きますね。
そして記録は私のようにブログでレビュー記事なんかを書いていれば記録となりますが、そんな事までしなくても写真を撮るだけでもいいですし、Twitterなどで公開すればログに出来ますよね。
こうした経験からくる記憶と記録が楽しいからこそ、さらにウイスキーって楽しいんだと思います。ではなぜそんな方に「シングルモルトスコッチ大全」がおすすめなのかを書いていきます。
記憶と記録を呼び起こす「シングルモルトスコッチ大全」
さて現在はこの榎商店さんのブログに投稿しているという点においても、銘柄などの情報量はとんでもない事になっているという自負はあります。「シングルモルトスコッチ大全」を情報としてはそれほど必要とはしていません。
ただ10年先、20年先にこの書籍はとてもウイスキー好きの心を豊かにしてくれると思います。
現在の蒸留所はほぼ網羅されていますし、シンプルながらもとても綺麗な挿絵(写真)と読みやすい構成、何よりもこの時のボトル写真というのが重要で、ボトルの形状であったりラベルのデサインなんかは何年かでリニューアルされることがあります。
このラベルの記憶と飲んだ記憶がリンクし呼び起こされるんですよね。
「あの時このラベルのマッカランを始めて飲んで美味しかったなぁ」とかこうした情景が目に浮かぶのがまたいいんですよね。当時はテイスティングばかりであまり興味がなかった蒸留所自体の知識も入れながら、「よしもう一度飲んでみるか」といった楽しみ方がこの本にはあると思うんです。
あとがき
蒸留所の情報やフラッグシップボトルのテイスティングノートは書かれているので、勿論ウイスキー初心者にもいいんですが、実際これくらいの知識ならWEBでゴロゴロ転がっていると思います。
それに価格が4000円もするので、そのお金があったら初心者の方には本よりもこの4000円を足して少し高いボトルを飲んだほうがいいと思います。
ある程度ウイスキーを飲み、様々な経験をしたウイスキー好きの人は、逆に毎月購入するボトルを1本減らして「シングルモルトスコッチ大全」を購入すると先々少し歳を重ねた時に楽しめると思います。
その時に買えばいいじゃんと思うかもしれませんが駄目なんです。この今現在のラベルの写真が載せられているからこその記憶なので、書籍でも新しい情報に改訂されますからね。
私は情報を得るという手段ではなく、先々の楽しみのためにこの「シングルモルトスコッチ大全」を購入しました。まぁ数年は読まないと思います。しかし改訂版はウイスキーを飲み続けている限り買っていこうかなと思います。
老後にはこの本を読みながら「そうそうこの時のラベルのラフロイグ美味しかったなぁ」といった感じで楽しもうと思います。
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