ブルックラディ ベアバーレイ

ブルックラディ蒸留所のノンピートシングルモルトであるブルックラディの中から今回は古代品種の六条大麦を使用した「ブルックラディ ベアバーレィ」にスポットを当てて、このボトルの凄さやおすすめポイントなどを解説しようと思います。

この記事は銘柄のコアラインナップの中で、このボトルがどういう立ち位置なのか、またおすすめポイントなどをフカボリしていきます。

ブルックラディ コアラインナップからの立ち位置

現在ブルックラディのコアラインナップはこちらです。

  • ブルックラディ ザ・クラシックラディ
  • ブルックラディ アイラバーレイ(年1回)
  • ブルックラディ ジ・オーガニック
  • ブルックラディ ベアバーレイ
  • ブルックラディ ブラックアート

ブルックラディ ベアバーレィはテロワールにこだわったボトルで、育成が難しく収穫量も非常に少ない、更に採れる原酒も少ないと言われる古代品種の六条大麦であるベア品種を原材料にしようしています。

ベアバーレィは希少な大麦で原酒を造ると、これほどの味わいが違うのかと原材料の大麦にこだわり抜いた至極のボトルです。

熟成樽や熟成年数

ブルックラディ ベアバーレイは収穫の難しいベア品種を使っていることから年1回のリリースではなく、不定期ですがコアラインナップとして今後もリリースされる定番ボトルです。

熟成樽はファーストフィルバーボン樽で10年間熟成されています。

アルコール度数:50度。ブルックラディのコアラインナップは全て同じですね。

公式テイスティングノート

香り:複雑で魅力的な、鼻にフルーティーとフローラルノートの素晴らしい組み合わせがあります。オークにはピリッとしたライムと青リンゴ、香り高いスイカズラとクリーミーなバニラが続きます。ベレ大麦は、干し草と大麦の砂糖の甘さのヒントでタルトの堅牢性を提供し、ドラムがさらに開くにつれて桃の香りが成長します。
味わい:しっかりと丸みを帯びた、ベア大麦と石造りの果実が口蓋を滑って、アプリコット、熟した桃、煮込みリンゴの波をもたらします。チョコレートライムは、大麦砂糖と温かいスコーンの前に、スピリッツのピリッとした豊かさをほのめかし、麦芽から驚くべき深みをもたらします。太陽にキスされた砂と貝殻の海洋ノートが続き、マジパン、まろやかなオーク、ココナッツに移動します。
フィニッシュ:長くて繊細なフィニッシュには、ジンジャーブレッド、ミルクチョコレート、マジパン、クリーミーなバニラ、アプリコットジャムのノートがあります。微妙なマリンノートは、大麦砂糖のヒントと一緒に残っています。

出典:Bruichladdich Bere Barley 2012 Islay Single Malt Scotch Whisky– Bruichladdich Distillery

※翻訳はブラウザの翻訳機能を利用しています。

ブルックラディ蒸留所のシングルモルトはボトルに書かれた番号をオフィシャルで入力すると、そのボトルのリリース年・使用樽の種類や数まで調べることが出来ます。

フルーティさとフローラルさを併せ持つ大麦の甘味と樽由来のクリーミーなバニラ、そしてアイラ島産大麦らしい潮っ気が最高の味わいなんじゃ。
えのき先生
えのき先生

ブルックラディ ベアバーレィのここが素晴らしい

ブルックラディ ベアバーレイ

ブルックラディ ベアバーレィはベア品種の華やかな香りと甘味が素晴らしく、そこにファーストフィルバーボン樽のクリーミーなバニラ香や青りんごの甘酸っぱい香りに海の香りが複雑に絡み合っています。

そしてジンジャーのようなスパイシーさとミルクチョコレートのようなコクのある甘さ、さらに追いかけるように感じるマジパンのようなモルトの香ばしさが魅力的です。

スコティッシュバーレィやアイラバーレィとはまた大きく違った、テロワールにこだわるブルックラディの傑作と言えるでしょう。

ベアバーレィは複雑な味わいが特徴で、やはり初心者の方よりはストレートで飲み慣れた上級者向けといえるのぉ。嗅ぐ度に変わる複雑な香りと深みのある味わいが素晴らしい。
えのき先生
えのき先生

フラッグシップとの比較

フラッグシップボトルであるザ・クラシックラディと比較してみると、ベアバーレィはアイラバーレィよりさらに大麦の違いで大きく変わる味わいを感じさせてくれるボトルです。

まずはベースとなるザ・クラシックラディを飲み、気に入ったらアイラバーレィでビンテージを楽しみ、さらにBARなどでベアバーレィの品種によるモルティさの違いを楽しむのがいいですね。

本来であればベアバーレィについてもアイラバーレィと同様にビンテージを楽しみたいところですが、こちらは余裕のある方ですね。ただ一度は購入してみたくなる魅力があります。

ブルックラディを見ていると、なぜこれまでモルトにスポットが当たらなかったのか不思議になるのぉ。スコッチの定義に大麦の定義はないから、やはり安く仕入れられる大麦という方向だったのじゃが、ブルックラディ蒸留所が新しい風を吹かしているのかもしれんのぉ。
えのき先生
えのき先生

ブルックラディ ベアバーレィのおすすめの飲み方

ブルックラディ ベアバーレィのおすすめの飲み方はストレート、ロック、ハイボールといずれで飲んでも美味しいですね。

一番のおすすめはストレートで、やはり本質的な味わいが感じられる一番の飲み方です。そして数滴加水して香りや味わいの変化を楽しみましょう。

またロックにも非常に合いますね。甘味がしっかりとあり氷が溶ける過程での味わいの変化が素晴らしいです。

ブルックラディ ベア バーレイ 2012 50度 700ml

ブルックラディ ベアバーレィの総評

ブルックラディベアバーレィはザ・クラシックラディやアイラバーレィと是非飲み比べてみたいボトルですね。スコットランド産大麦、アイラ島産大麦、古代品種大麦の味わいの違いを楽しみたいですね。

それぞれ大きく味わいに違いが感じられ、クラシックラディを基準とすると、アイラバーレィは潮っ気と甘味、ベアバーレィは甘味とスパイスと勿論人によって感じ方は違いますが、いずれも美味しいので購入しないまでも、BARなどで飲み比べをしてみてください。

 

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