人気のアードベッグのラインナップの中から今回は「アードベッグ 5年 ウィービースティ」にスポットを当てて、このボトルの凄さやおすすめポイントなどを解説しようと思います。
この記事は銘柄のコアラインナップの中で、このボトルがどういう立ち位置なのか、またおすすめポイントなどをフカボリしていきます。
アードベッグ コアラインナップからの立ち位置
現在アードベッグのコアラインナップはこちらです。
- アードベッグ 5年 ウィー・ビースティー
- アードベッグTEN（10年）
- アードベッグ アンオー(日本終売)
- アードベッグ ウーガダール
- アードベッグ コリーヴレッカン
- アードベッグ25年
アードベッグ 5年 ウィー・ビースティーはコアラインナップの中では一番熟成年数が若く、リーズナブルな価格となっています。
若さは価格に反映されているだけでなく、スモーキーさを際立たせるのが狙いのようで、ウィービースティの名前のとおり「手の付けられないリトルモンスター」というのがコンセプトですね。
熟成樽や熟成年数
熟成樽はバーボン樽、オロロソシェリ―樽のそれぞれで熟成された原酒を組み合わせてボトリングされます。それぞれ5年以上熟成された原酒が使用されています。
アルコール度数：47.4度とフラッグシップのアードベッグTENよりも若干高く設定されています。
公式テイスティングノート
香り：爽やかなハーブに微かにバニラや梨を感じる。砕いた黒胡椒の強烈なスパイシーさと樹液たっぷりの松脂の香り、そして強烈な煙の香りがまろやかでスモーキー。
味わい：チョコレート、クレオソートとタールの強烈な風味が爆発します。そして滋味あふれる肉や潮の風味が余韻として長く残ります。
アードベッグ 5年 ウィービースティのここが素晴らしい
アードベッグ 5年 ウィービースティを飲んでみると、驚くほどのピートスモークとヨード香というわけではなく、またアルコール度数も高めにしてはアルコール感もないですね。
非常に飲みやすく、まろやかなピートスモークが感じられると思います。これはやはりオロロソシェリー樽熟成原酒からきているのかもしれません。ただアン・オーやウーガダールに比べると荒々しさはありますね。
胡椒のようなスパイス感と潮の風味、そしてチョコレートのような甘さとコクがピートスモークを纏っているような感覚で凄く飲みやすいボトルだと思います。
価格面においてはアードベッグの中では一番お手頃なので、アードベギャンの常飲用として活躍しそうです。
フラッグシップとの比較
フラッグシップボトルであるアードベッグTEN(10年)と比較してみると、やはりピートの強さはアードベッグTENの方がクレオソート(ヨード香)が強いですね。
比べてみるとやはりアードベッグ 5年 ウィービースティの方がやや甘めというか、塩キャラメル感であったり桃っぽさであったりと思ったよりもオロロソシェリー樽熟成の効果が現れていると思います。
アードベッグTENはそれこそオールラウンドで楽しめるボトルに対し、アードベッグ 5年 ウィービースティはストレートやロック向きな気がします。
アードベッグ 5年 ウィービースティのおすすめの飲み方
アードベッグ 5年 ウィービースティのおすすめの飲み方はストレートもしくはロックですね。
ストレートでは黒胡椒のスパイスや甘味と潮っぽさを楽しんで、ロックでは甘臭い煙を味わうような感覚ですね。
ハイボールにすると、若干シェリー樽熟成のモルトに現れがちなビター感、刺々しさが感じられます。こうした味わいが好きな方はいいですが、ストレートやロックで飲むのをおすすめします。
アードベッグ 5年 ウィービースティの総評
アイラモルト好きの方には非常におすすめの1本。スモーキーさであったりピーティな風味が苦手な方は敬遠したほうがいいでしょう。
アードベッグTENに比べると、やはりハイボールで大活躍のアードベッグTENをおすすめしますが、価格から考えてウィービースティを常飲用にしたり、少しシェリー感が欲しい時に楽しむように購入するのがいいですね。
また現状一番入手しやすいのも「アードベッグ 5年 ウィービースティ」だと思います。そして意外と飲みやすいのもおすすめする理由の一つですね。
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