アイラ島南部の3つの蒸留所(ラフロイグ、ラガヴーリン、アードベッグ)はまとめてキルダルトン3兄弟と呼ばれています。この3つの10年熟成を飲み比べてみました。
では早速飲み比べした感想をまとめていきます。
キルダルトン3兄弟 10年熟成 香りの比較
「テイスティング初心者の私に違いがわかるだろうか」と一抹の不安はございますが、香りを嗅ぎ分けてみたいと思います。因みにこの3本は開栓時期も同じでテイスティンググラスも全てグレンケアンと条件は揃えています。
共通して言えるのはスモーキーでピートの香り強いという点、でも香りをか次々と嗅いでいくと結構な違いを感じますね。
アードベッグTENは煙香は一番強いですかね、ただその中に含まれる香りがフレッシュな気がします。レモンのような爽やかでライトな印象を受けました。
次にラガブーリン10年はスモーキーではあるが、他の2つに比べると若干穏やかな気がします。またちょっと甘みのがあるといいますか、出汁を感じるような印象を受けました。
そしてラフロイグ10年、この3本の中で先入観で一番ヨード香が強いのかなと思っていたのですが、アードベッグTENの方が強い気がします。そして香りの甘みもラフロイグが一番強いですね。
印象をまとめると
- スモーキー:アードベッグTEN>ラフロイグ10年>ラガヴーリン10年
- ヨード香:アードベッグTEN>ラフロイグ10年>ラガヴーリン10年
- 甘い香り:ラフロイグ10年>ラガヴーリン10年>アードベッグTEN
異論は全然認めます。あくまで私が感じた印象です。ただ何回も嗅いでいると鼻が確かに馬鹿になってくる感じはしますね。
一つ発見したのは、おそらくこれほどまでに香りを嗅いだことがなくて、イコール グラスの中のウイスキーに香りの変化を感じました。
キルダルトン3兄弟 10年熟成 味の比較
次に味の感想に移りたいと思いますが、鼻の中がいつまでもスモーキーですね。
ラフロイグ10年は口に含むとスモーキーさとヨード香がガツンときます。オリーでコクがありますね。
ラガヴーリン10年も甘味はあるのですが、飲み比べてみるとホロ苦い感じがしました。余韻はドライですね。
アードベッグTENが一番甘味を感じますね。煙さは一番ですがライトで飲みやすい。あと一番アルコールのピリッとした感じもあった気がします。
印象をまとめると
- スモーキー:アードベッグTEN>ラフロイグ10年>ラガヴーリン10年
- ヨード感:ラフロイグ10年>アードベッグ10年>ラガヴーリン10年
- 甘味:アードベッグTEN>ラフロイグ10年>ラガヴーリン10年
- アルコール感:アードベッグTEN>ラガヴーリン10年>ラフロイグ10年
異論は全然認めます。あくまで私が感じた印象です。
少しづつ口に含んでいるにも関わらず、舌と鼻が完全に持っていかれます。ただ凄くよく似ているが全然違いますね。
どちらが好みだったか
好みの問題もあるかと思いますが、アードベッグTENの多少のアルコールのピリピリ感を感じても甘みやライトで飲みやすい感じが一番好きでした。
ただ、この3本を飲み比べして思ったのが「どれかを飲んで美味しいと思ったら、絶対全部好きでしょ」。もちろんこの中からも香りや味わいの違いで好みはあるかと思いますが、どれもハマりますね。
そしてアイラの10年熟成で忘れてはいけないのがポートシャーロット10年。
今回の3銘柄に比べてヨード香は控えめですが、非常にスモーキーで甘味を感じる美味しい銘柄ですよね。
今回キルダルトン3兄弟の10年熟成を飲み比べしてみましたが、経験豊富な方は既に違いがわかってるでしょうし、初心者の方はどれかにハマったら全部ハマると思います。機会があれば飲み比べも楽しいのでやってみてはいかがでしょうか。
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