タリスカー25年

タリスカー蒸留所のシングルモルトの中から今回はタリスカーの長期熟成かつスモーキーな「タリスカー 25年」にスポットを当てて、このボトルの凄さやおすすめポイントなどを解説しようと思います。

この記事は銘柄のコアラインナップの中で、このボトルがどういう立ち位置なのか、またおすすめポイントなどをフカボリしていきます。

タリスカー コアラインナップからの立ち位置

現在タリスカーのコアラインナップはこちらです。

  • タリスカー 10年
  • タリスカー スカイ
  • タリスカー ストーム
  • タリスカー ポートリー
  • タリスカー 18年
  • タリスカー 25年
  • タリスカー 30年

タリスカー 25年はタリスカーがシングルモルトのリリースを始めてから30年近い年月が経ち、安定的に25年熟成がリリースされるようになりました。しかしただ25年熟成させれば良いというものではなく、25年熟成が可能な原酒は1万樽に1樽あるかどうかだそうです。

当然ボトリングされる本数には限りがあり、毎年のリリースも日本市場に流れてくるものは僅かでBARのような店舗に行くことを考えると、個人で購入できるチャンスは数少ないのが現状のようです。

熟成樽や熟成年数

熟成樽はアメリカンオークホッグスヘッド樽で熟成した原酒といくつかのヨーロピアンオーク樽の詰め替えが使用されているようで、最低25年の熟成期間となっています。

アルコール度数:45.8度。

公式テイスティングノート

香り:自己主張は強くない、控えめな中にも潮のニュアンス。新しいヨットのニス、スパイシーさと海の香り。ほのかなスモーキーさ。加水すると潮の香りは弱くなり、若干甘い香りが顔を出す。
味わい:口当たりはゆっくりと甘みが広がり、次第に苦味と塩気。そしてわずかなスモーキーさの後で隠し味のようにペッパーの風味と辛みがあらわれ、口の中が乾いたような感覚に陥る。ミネラルとトーストの風味。加水するとゆっくりと甘みが現れ、優しい味わいに変化していくが、胡椒の風味が舌を覆う。
フィニッシュ:長く、わずかな苦味とスモーキーさを感じながらも非常にドライ。

出典:タリスカー 25年 | タリスカー オンライン

タリスカー 25年はこれだけの熟成期間となると流石のタリスカーも丸みのある味わいで、潮の香りやスモーキーさはふんわりと感じるような優しくもタリスカーらしい香りです。

甘味の感じ方もまろやかな甘さで塩っ気やスモーキーさペッパーの刺激もやわらかく包み込むように現れますね。余韻は非常に長く温かくドライなスモークが続いていきます。

タリスカー25年はラインナップの中でもトップクラスの熟成期間なのにスモーキーさがしっかりと感じられるボトルなんじゃ。リッチな飲みごたえが素晴らしいのぉ。
えのき先生
えのき先生

タリスカー 25年のここが素晴らしい

タリスカー25年

タリスカー25年はそのリッチな味わいとスモーキーさが特に素晴らしいボトルで、もちろんアイラモルトほどのスモーキーさではないですが、優しく包み込むような煙と一緒にくるスパイスが良いアクセントとなっています。

ブリニーさも強くほんのりと感じる甘味と余韻のコクのあるほろ苦さといった非常に複雑だがまろやかに感じる美味しさが最高です。

多いとは言えませんが日本への流通もしっかりとあるので、25年の長期熟成でも購入できるチャンスは大きい。価格的にも他の銘柄に比べるとまだ入手しやすいのかなと思います。

タリスカー 25年の熟成はアメリカンオークのリフィルバーボン樽のみという情報も見かけるんじゃが、海外で調べてみるとヨーロピアンオーク樽の詰め替えも行われているようじゃ。これはラベルチェンジ後かもしれんのぉ
えのき先生
えのき先生

フラッグシップとの比較

フラッグシップボトルであるタリスカー10年と比較してみると、スモーキーさは同程度という事ですが、スモークの感じ方が全然違ってて、やはり熟成によるまろやかさが印象的ですよね。

塩っ気は25年の方が感じやすいと思います。やはり相対的にスモークやスパイスが優しくなったからブリニーさを感じやすくなっているのか、それともやはり潮風があたる場所での長期熟成だからなのかもしれませんね。

普段飲みはタリスカー10年で、特別な日にはタリスカー25年のような長期熟成をストレートでゆっくりと味わってみたいものです。

甘味に関してじゃが、それほど甘すぎるという感じではないんじゃ。甘味もふんわりと感じて、ペッパーのニュアンスと辛味も感じるのが丁度いいんじゃ。
えのき先生
えのき先生

タリスカー 25年のおすすめの飲み方

タリスカー 25年のおすすめの飲み方はストレートがおすすめ。複雑で熟成感があり広がるスモーキーさをしっかり感じられます。タリスカー25年の本来の味わいをしっかりとストレートで楽しみたいですね。

少量の加水で甘味を若干感じやすくなりペッパーの刺激も感じます。ロックにすると甘味は増しますが、スパイスの刺激がやや落ち着いちゃう気がしました。ハイボールではスモーキーさも感じますが、ほろ苦さが増して勿体ない気がします。

ただタリスカー25年を買われる方は熟練のウイスキーマニアだと思いますので、おそらくはストレートで楽しまれている事でしょう。

タリスカー 25年 45.8度 700ml

タリスカー 25年の総評

他の銘柄と比べタリスカー25年はECサイトでも見かけやすいボトルです。それはやはりリリースの量なのかなと思います。

ただ私個人の意見としてはタリスカー25年ともなるとBARで楽しむボトルなのかなと思います。もちろん余裕がある方は購入するにこしたことはないですが、なかなか飲めないですよね。

それならタリスカー18年のほうが手が届く範囲で、開栓して飲みやすいと思います。

タリスカーファンならやはりBARに行って一度は贅沢にタリスカー25年や30年を飲んでみたいものですね。

 

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