ザ・グレンリベット蒸留所からコニャックの熟成によく使われるフレンチリムーザンオーク樽で熟成された「ザ・グレンリベット15年」にスポットを当てて、このボトルの凄さやおすすめポイントなどを解説しようと思います。
この記事は銘柄のコアラインナップの中で、このボトルがどういう立ち位置なのか、またおすすめポイントなどをフカボリしていきます。
ザ・グレンリベット コアラインナップからの立ち位置
現在ザ・グレンリベットのコアラインナップはこちらです。
- ザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブ
- ザ・グレンリベット カリビアンリザーブ
- ザ・グレンリベット 12年
- ザ・グレンリベット キャプテンズリザーブ
- ザ・グレンリベット 14年 コニャックカスク・セレクション
- ザ・グレンリベット 15年
- ザ・グレンリベット 18年
- ザ・グレンリベット 21年
- ザ・グレンリベット 25年
ザ・グレンリベットといえば、ウイスキー製造にフレンチ・オークを初めて使用。フランスのドルドーニュ地方で伐採され、コニャックの熟成に使われているもので樽を作り熟成させています。因みにフレンチリムザンオークというのはフランスのリムーザン地域で採取した木材の事になります。
こうした元祖フレンチオークの新樽を熟成に使用したシングルモルトなんですね。
熟成樽や熟成年数
熟成樽は原酒の一部をフレンチリムーザンオークの新樽で熟成。バーボン樽やシェリー樽で熟成した原酒とバッティングしています。熟成期間は15年以上のものを使用しています。
アルコール度数:40度。
公式テイスティングノート
香り:クリーミー、リッチ、バターのような。
味わい:フルーツとナッツ。ほのかなスパイス。
フィニッシュ:長く続く、甘いアーモンドとスパイス。
出典:ザ・グレンリベット15年
ザ・グレンリベット15年 はオークの香り豊かで酸味を持つ樹脂質の木材のノート、ファッジとマデイラとアップルクランブルとカルバドスのような香り。シナモンとクローブにドライなオーク、フィニッシュは長くドライで胡椒が香ります。
新樽によるオークっぽさが非常に感じられ、フルーティさもさることながら、香ばしいナッティさや少しピリッと来るスパイシーさもしっかりと感じられるユニークな味わいです。
ザ・グレンリベット15年のここが素晴らしい
素晴らしくオークを感じるザ・グレンリベット15年。香りのフルーティさはレーズンと熟したリンゴに濃厚なオーク。ドライフルーツ、シナモンを感じる味わいに余韻が素晴らしくドライで胡椒のスパイスにはちみつの甘さが長く続きます。
また余韻はオーク感が相まって時にはキャラメルのような香りに変化します。
ザ・グレンリベット本来のりんごっぽさからカルヴァドスのような印象もあり、またフレンチオークからコニャックのようにも感じます。
フラッグシップとの比較
フラッグシップボトルであるザ・グレンリベット12年と比較してみると、オークの香りと味わいが強く比較対象にはならないほど、ザ・グレンリベット14年はコニャックの風味をしっかりと受け継いだ感じですが、この15年はこれからコニャックになろうとするかのような香りと味わいが感じられますね。
華やかさだけをとれば14年の方がおすすめかもしれませんが、フレンチオークのオークの香りとスパイシーさそれにヴァッティングする原酒の甘さやフルーティさのバランスはこの15年でないと味わえませんね。
ザ・グレンリベット15年のおすすめの飲み方
ザ・グレンリベット15年のおすすめの飲み方はストレート、ハイボールがいいですね。
ストレートでは甘さとフルーティさ、そしてなによりオークの風味とスパイシーさがしっかりと味わえて、このザ・グレンリベット15年のユニークな特徴をしっかりと感じられます。
ハイボールではほのかな甘さにスパイシーさがしっかりと感じられ、キレの良いハイボールとして食中酒としても活躍する味わいです。
ザ・グレンリベット15年の総評
ザ・グレンリベット15年はフレンチオークのルーツを感じるような香りと味わいが楽しめるボトルで、人によってはコニャックを思い浮かべたり、カルバドスを思い浮かべたりするでしょう。
そして口に含んだ時のドライフルーツやシナモンの味わい、そこから胡椒を感じるスパイシーさと蜂蜜の甘さのフィニッシュが心地よく愉しめますね。
オークの香りもバターのように感じたり、リッチでクリーミーな味わいは素晴らしいですね。万人向けというよりは中・上級者向けの味わいですね。
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