マルティニーク産ラムの中でもフランス国内のみならず、世界各国でひときわ人気の高い「クレマン」。今回はクレマンの種類と味や特徴、そしてどんなラムなのかをご紹介。
クレマンとは
1887年に医師であり ル・フランソワ市長であったオメール・クレマンが砂糖のプランテーションを購入しアグリコール製法によるラムの生産を開始。
1970年代半ばにはヨーロッパや中南米、アメリカに市場が広がりますが、1987年にはクレマン家からアヨ家へと売却されますが、代々受け継がれた製法は守られています。
クレマン ラムの種類と味の特徴
クレマン ブランク
マルティニークの典型的なサトウキビジュースから蒸留。
香りは植物と花の香り。味わいは長い仕上がりのレモンと白い花のノートが特徴。
容量700ml・アルコール度数40度
クレマン アンバー
12~24日の熟成期間。
香りはバニラ、ミエル、フィゲス、ダテの香り。味わいはパフューミーさが特徴。
容量700ml・アルコール度数40度
クレマン バレルセレクト
重く焦げた新しいアメリカンオーク樽で最低21ヶ月間熟成。
香りはバニラ、木、果物、煙の香り。味わいはアメリカンウイスキーを彷彿とさせる柔らかくて丸い風味が特徴。
容量700ml・アルコール度数40度
クレマン VO
バーボンレッド樽と新しいアメリカンオーク樽で3年間熟成。
香りはバニラ、ココナッツ、ココア、コーヒーのフレーバーの香り。味わいは軽くてスパイシーな味わいが特徴。
容量700ml・アルコール度数40度
クレマン VSOP
バーボンレッド樽と新しいアメリカンオーク樽で4年間熟成。
香りはモカ、カカオ、砂糖漬けオレンジ、バニラビーンズの香り。味わいはバニラとココナッツの香りで柔らかくバランスのとれた味わいが特徴。
容量700ml・アルコール度数40度
クレマン XO
バーボンレッド樽と新しいアメリカンオーク樽で6年間熟成。
香りはドライフルーツ、ナツメヤシ、アジャンプルーン、シナモンの香り。味わいは豊かで、柔らかく、エレガントな味わいが特徴。
容量700ml・アルコール度数42度
クレマン 10年
バーボンバレルにて10年間熟成。スパイスやドライフルーツを伴った驚くほど力強い香りとアーモンドやウッディフレーバーを感じる長いフィニッシュはラム愛好家にも納得の味わい。シガーとの相性抜群。
容量700ml・アルコール度数42度
クレマン 15年
バーボン樽にて15年間熟成。
香りはオレンジマーマレード、アカシアハニー、レザー、シガーボックスの香り。味わいは香りと貪欲な味わいが特徴。
容量700ml・アルコール度数42度
クレマン VSOP ジョンワンボトル
煎ったココア豆、シナモンやバニラの香り、スムーズで溶けるような喉ごしが特徴です。ストリート・アーティスト、ジョン・ワン氏がデザインしたスペシャルボトルです。
容量700ml・アルコール度数40度
クレマン ラムのおすすめの飲み方
クレマンのおすすめの飲み方はやはりストレート、ロック、ハイボールがおすすめ。
ホワイトラムからゴールドラムはハイボールで、ダークラムならストレートやロックがいいですね。
またコーラ割りやジンジャエール割も非常に美味しいのでおすすめです。
クレマン ラムの選び方
クレマン VSOPやXOはクレマン10年に比べ熟成感は落ちますが、なめらかでふくよかな味わいが楽しめます。
しかしおすすめはクレマン 10年。10年熟成の熟成感や力強さそしてバーボンバレルのスパイシーさを堪能してください。
榎商店 STAFFより
クレマン10年は度数が42度となりましたが、この理由は「セラーマスターがより良いバランスを見つけたため」との事です。これまで10年を飲んできた方も度数が変更され、バランスが良くなったクレマン10年は気になるボトルと言えるでしょう。
世界中で非常に評価の高いマルティニーク産ラムのクレマン。ラム好きの方は是非飲んでみていただきたい銘柄です。
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