タリスカー蒸留所のシングルモルトの中から今回は潮の香りとスパイシーさを際立たせた「タリスカー ストーム」にスポットを当てて、このボトルの凄さやおすすめポイントなどを解説しようと思います。
この記事は銘柄のコアラインナップの中で、このボトルがどういう立ち位置なのか、またおすすめポイントなどをフカボリしていきます。
タリスカー コアラインナップからの立ち位置
現在タリスカーのコアラインナップはこちらです。
- タリスカー 10年
- タリスカー スカイ
- タリスカー ストーム
- タリスカー ポートリー
- タリスカー 18年
- タリスカー 25年
- タリスカー 30年
タリスカー ストームは嵐の海を表現し潮の香りと黒胡椒のスパイシーさをさらに際立たせたボトルです。タリスカーの特長を際立たせた究極のタリスカーというコンセプトから誕生しています。
非常に強いスパイスと潮がスカイ島の力強い海を感じさせますね。
熟成樽や熟成年数
マスターブレンダーがタリスカーの熟成庫から、スカイ島の嵐を体現している樽を熟成年数にこだわらずに選びバッティングしています。熟成樽についても公開はされていません。
アルコール度数：45.8度。
公式テイスティングノート
香り：スパイシー、甘美なスモーキーさと蜂蜜のような甘いモルト香に、はじけるようなペッパーの香り。
味わい：最初の甘美で豊かな甘みの後にすぐ、嵐の始まりのような、熱くなるようなスパイシーさが続く。そして甘み、スモーキーさと塩気のほどよくバランスのとれたエレガントな味わいが徐々に広がる。
フィニッシュ：クリーンで口内が温かくなるような尾を引く後味。
タリスカー ストームは非常に刺激の強い味わいで、ピリッとしたペッパー感と潮の香りがラインナップの中ではもっとも強いボトルです。
ただ塩辛くスパイシーなだけでなく、バランスの良い甘味とスモークが心地よく感じられます。
タリスカー ストームのここが素晴らしい
タリスカーを飲み慣れた方が求める最高の答えがタリスカー ストームなのかもしれません。潮、スパイス、甘味、スモーキーさのいずれもが感じられ、特に潮、スパイスが非常に強いので、余韻も温かな風味が広がります。
このパンチの効いた味わいを求める方も多く、ストームのハイボールが好きという方を多く見かけます。スカイの柑橘感とは違い、さらに潮風を感じる風味がまさに嵐のようなボトルですね。
若干フラッグシップと価格差はありますが、ストームだけで味わえる力強いタリスカーは1飲の価値はあると思います。
フラッグシップとの比較
フラッグシップボトルであるタリスカー10年と比較してみると、やはり大きく力強くスパイシーな印象を受けるタリスカー ストーム。
熟成年数からくる複雑さはタリスカー10年に劣るものの、他を寄せ付けない力強い風味が口内で爆発します。ブリニーでスパイシーな味わいは余韻で温かみを感じさせ、意外とハイボールだけでなく、ストレートやロックで飲んでもスパイシーで美味しいです。
甘味を感じる時は口当たりは穏やかな海岸線を感じさせ、次第に感じるペッパーと潮っ気に徐々に嵐の訪れを感じることと思います。
タリスカー ストームのおすすめの飲み方
タリスカーストームのおすすめの飲み方はストレート、ハイボールのいずれの飲み方でも凄く美味しいです。
ストレートでも食中酒として凄く合います。例えばローストビーフなどの食べながらとかガブガブ飲まずにゆったりと楽しむ食事に最適。その刺激のある味わいがマッチします。
一番のおすすめの飲み方はやはりハイボールですね。ピリッとくるスパイシーな味わいは焼き肉やペッパーステーキ時に抜群の相性。肉を頬張り流し込むといった豪快に食べたい時はハイボールですね。
そしてタリスカーストームはその力強い味わいなので、タリスカー10年のようにブラックペッパーをミルしなくても十分にスパイシーなのもいいですね。
タリスカー ストームの総評
肉料理に一番合うウイスキーとしてタリスカーストームは凄くおすすめですね。ストレートで飲んでもしっかりとスパイシーなのでゆったり食べる時に重宝します。甘味もあり程よいスモーキーさも相まって非常に美味しいウイスキーです。
価格面を考えると常飲酒というよりは、この料理に合わせたいという感じで飲むのが良いと思います。通常はタリスカー10年でという感じですね。
スモークチーズやペッパーチーズとの相性が抜群なので、食後にストレートやロックで合わせてみてください。
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