ビッグピートのキーモルトを知る

スモーキーなシングルモルトのみをブレンドした「ビッグピート」を構成するキーモルトについての解説記事です。

この記事はブレンデッドウイスキーのキーモルトを知ることで好みのウイスキーをより深く知ると共に、次に飲んでみるシングルモルト選びにも役立つ企画です。

ビッグピートの特徴とキーモルト

ボトラーズのダグラスレインからリリースされているスモーキーさ爆発のアイラ島のモルト原酒のみをブレンドしたブレンデッドモルトです。

  • アードベッグ(アイラ)
  • カリラ(アイラ)
  • ボウモア(アイラ)
  • ポートエレン(アイラ)

上記4つのモルト原酒だけをブレンドしています。この中でポートエレンは閉鎖している蒸留所なんですが、復活することも発表されています。

キーモルト1:アードベッグの特徴

甘いけどスモーキー。洋梨、綿飴のような甘い香りにオレンジピールや酒粕のようなフレーバーも。

特徴はオイリーでほろ苦く、深いコクと柑橘。そしてヨード臭。口当たりは、最初少しぴりっとした刺激があり、その後重厚感が現れ甘美な味わい。

ストレートやハイボールにおすすめです。

アードベッグ 10年 46度 700ml

キーモルト2:カリラの特徴

香りは柑橘系のフルーツとスモークそして微かにピートの香り。少し甘めな口当たりからピート、スモーキーさが余韻で長く続きます。ストレートで飲むと思ったよりも甘みが強く、ハイボールで飲むとしっかりとピーティでスモーキー。

キーモルト3:ボウモアの特徴

香りはスモーキーでレモン・ハチミツの爽やかさと甘さも。味わいはダークチョコレートのようなコクとスモーキー感、そしてほんの少しのヨード香を感じます。

加水することで甘い香りが増します。滑らかな口当たりで非常に飲みやすい。アイラモルトの飲み始めに最適の1本。

ストレート、ロック、ハイボールがおすすめ。

ボウモア 12年 40度 700ml

キーモルト4:ポートエレンの特徴

特徴は塩気が感じられ、始めはドライな印象だが次第に温かくなり柔らかいピートを感じる。使い古したレザーやウッドスモークが漂う。思わず口をすぼめるほどの塩気のあとに炭塵とモカを鮮明に伴った強烈なタールやフェノール香が感じられる。

おすすめはストレート。ただ気軽に購入できるようなボトルではないですね。蒸留所再開後の販売開始を待ちましょう。

ビッグピートのおすすめポイント

スモーキーさとピート感の中に香りにも甘味を感じるんですよね。その甘い香りはアードベッグ、カリラ、ボウモアのいずれを飲んだ時よりも感じました。

口の中にスモーク感とピートが広がり、その中にバニラの甘味よいうよりは糖蜜感というか砂糖のような甘味がいいです。

ビッグ ピート 46度 700ml

ビッグピート からのおすすめ銘柄

ビッグピートには上位ボトルとして「ビッグピート12年」があります。熟成によって若干丸みのあるスモーキーさという感じですね。

しかしおすすめは構成原酒のシングルモルトの3本を初心者向けから並べてみると「ボウモア12年」「カリラ12年」「アードベッグ10年」になります。

ボウモアはアイラの入門用とよく紹介され、ピート香が他の2つに比べて控えめで、シェリー樽熟成原酒もブレンドされているので甘味も深くビターな余韻がいいです。

カリラはボウモアに比べグッとピートを感じますが、フルーティな甘味とキリッとドライな感覚が癖になります。私は最初のアイラにカリラを推しています。

そして熱狂的ファンが多いピートの暴君「アードベッグ」。スモーキーさもピート香も他の2つに比べると抜きん出てて、この薬品的な香りにハマったら抜け出せない魅力があります。しかし飲んでみるとしっかりと甘味もあって美味しいんです。

これらをビッグピートと飲み比べると面白いですし、さらにポートシャーロットやラガヴーリン、ラフロイグ、キルホーマンもスモーキーなウイスキーを知る上では飲んでおきたい銘柄です。

ビッグ ピート 12年 700ml

 

キルホーマン・マキヤーベイ
グレンフィディック18年

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