コンパスボックスからリリースされている甘くスパイシーなブレンデッドウイスキー「スパイスツリー」を構成するキーモルトについての解説記事です。
この記事はブレンデッドウイスキーのキーモルトを知ることで好みのウイスキーをより深く知ると共に、次に飲んでみるシングルモルト選びにも役立つ企画です。
スパイスツリーの特徴とキーモルト
スパイスツリーのキーモルトは
- クライヌリッシュ(ハイランド)
- ダルユーイン(スペイサイド)
- ティーニニック(ハイランド)
上記3つをキーモルトとしてモルト原酒のみで造られるブレンデッドモルトです。ただブローラが入っているという記事も見かけた事があるので、もしかすると以前は入っていたのかもしれません。
❇コンパスボックスのブレンデッドはバッチごとに原酒の構成比率が異なります。オフィシャルでは比率もPDFをダウンロードすると掲載されていますので、下記リンクよりご確認ください。
キーモルト1：クライヌリッシュの特徴
ヘザーハニーのようなコクのある甘味、蜜蝋を思わせるワクシーなフレーバー。ドライでアーシーな風味が鼻に抜け微かな潮風の余韻が残ります。香りは洋梨、さくらんぼ、蜜蝋、スッキリした甘さ、木材、ワックス。味わいは辛口、軽い塩気、紅茶。時間が経つほど甘味を強く感じる。
おすすめ：クライヌリッシュ14年
キーモルト2：ダルユーインの特徴
シェリー感とコニャックのような甘く若干酸味のある香り。オーク、穀物の甘い香り。シェリー樽の特徴がしっかりと感じられる味わいで、甘味とナッツそしてかすかにスモークも感じられる味わいが特徴です。
おすすめ：ダルユーイン 16年 花と動物シリーズ
キーモルト3：ティーニニックの特徴
フレッシュで、熟したリンゴ、華やかで厚みのある香りがあります。味わいはフルーティさが特徴です。
おすすめ：ティーニニック 10年 花と動物シリーズ
スパイスツリーのおすすめポイント
甘味の奥にしっかりと感じるスパイスの数々。甘味は強いが中級者向けの印象。
リッチで丸みがあり甘く、バランスの良い強いスパイスとバニラ 。クローヴ、ショウガ、シナモン、ナツメグといったスパイス、そしてバニラが複雑に香ります。
スパイスツリー からのおすすめ銘柄
スパイスツリーを飲んで気に入った方が次に手に取るおすすめの銘柄といえば、同じブレンデッドモルトであれば『ティモラス・ビースティ』がおすすめです。
ティモラス・ビースティはブレア・アソール、ダルモア、グレンゴイン、グレンギリーの構成でフローラルな軽やかさにスパイシーさ、蜂蜜等の柔らかな甘味を感じます。
そしてキーモルトからシングルモルトを選ぶとすれば『クライヌリッシュ14年』がおすすめです。クライヌリッシュ14年は非常に人気も銘柄なので品薄状態によくなるので、気になったら早めに購入することをおすすめします。
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