現行で購入できるUD社の花と動物シリーズのラインアップや花と動物シリーズってどういったボトルなのかを簡単にまとめた記事を作っておきます。
花と動物シリーズの解説
UD社(ユナイテッド・ディスティラリーズー現ディアジオ社)が所有する蒸留所のシングルモルトウイスキーを蒸留所にちなむ花と動物を描いたラベルでリリースしたのがUD社の花と動物シリーズです。
この花と動物シリーズでリリースされた蒸留所のモルト原酒は、ほとんどがブレンデッド用として作られているものなので、オフィシャルでシングルモルトリリースが殆どないものやそもそも無いというシングルモルトとしては希少なものになります。
そうした蒸留所のシングルモルトを入手する方法としては、花と動物シリーズの他にボトラーズで見かけることがあります。ただ年間通して購入しやすいのは花と動物シリーズになります。
リリース当初はもっと種類が多かったようです。例えばシングルモルトで凄く人気のクライヌリッシュも花と動物シリーズがありました。蒸留所の買収やシングルモルトのオフィシャルリリースに伴って花と動物シリーズの種類も減ってきているようです。
花と動物シリーズのラインナップ
では早速ですが、記事公開時で販売されている花と動物シリーズ全11ラインナップをご紹介していきます。
オスロスク 10年:スペイサイド
香りはりんごジュースのようなフルーティさ、優しい香りの香水のよう。味わいはかすかに酸味が感じられると同時に心地良い甘さ。シナモン、バタービスケットやがて柔らかな木の味わいがします。
ティーニニック 10年:ハイランド
フレッシュで、熟したリンゴ、華やかで厚みのある香りがあります。味わいはフルーティさが特徴です。
グレンロッシー 10年:スペイサイド
フレッシュでドライ、徐々にスイート。フラワリーでフルーティな香りとビターさと甘みのバランスが非常に良く、軽やかな口当たりが特徴です。
ブレアアソール 12年:ハイランド
香りはフレッシュかつフルーティさ、それでいて穏やかで優しい甘い香りを感じることが出来ます。味わいはシェリー樽由来の甘いキャンディのような甘味、そこから段々とスパイシーさが感じられます。フィニッシュはドライですね。
ストラスミル 12年:スペイサイド
焼いたりんごの香ばしく甘い香りと穀物香、滑らかな口当たり、ハチミツや黒砂糖、バニラクリームのような甘みと黒胡椒のようなスパイス感、ドライな余韻。比較的スパイシーさが強く感じます。
リンクウッド 12年:スペイサイド
麦芽っぽい中に新鮮なフルーツ香、ほのかに感じるバニラ香、軽いシガーとほのかな香水。ライトからミディアムで丸みのあるボディに滑らかな口当たり。全体的に甘く爽やかな酸味が特徴です。
マノックモア 12年:スペイサイド
フローラルな香りからシナモン、モルトの香り。シナモン・クローブといったスパイシーさにバニラやコーヒーのようなコクと甘味が特徴的。
インチガワー 14年:スペイサイド
重厚なスモーキーさがありオイリーな香り。非常に穏やかでマイルド、甘さから複雑味に富む味わいが特徴。潮っぽさも感じられます。
ベンリネス 15年:スペイサイド
ややスモーキー、焦がしたタフィー、フローラル、シェリー香。丸みを帯びたボディ、アニスやバニラの良い甘さが特徴でスパイス感のある香りや蜂蜜のような濃密さバニラ感そして徐々にスパイシーさが顔を出します。
ダルユーイン 16年:スペイサイド
シェリー感とコニャックのような甘く若干酸味のある香り。オーク、穀物の甘い香り。シェリー樽の特徴がしっかりと感じられる味わいで、甘味とナッツそしてかすかにスモークも感じられる味わいが特徴です。
榎商店STAFFより
現在11種類ですが先々シングルモルトブームで生産量の多い蒸留所はもしかするとシングルモルトリリースも増えてくるかもしれませんね。
そうなると花と動物シリーズから消えてしまう可能性もあります。
ただ現在これらの蒸留所のシングルモルトを手軽に飲めるのは花と動物シリーズなので、興味がある方はボトルを購入するのもいいですし、BARで飲んでみてはいかがでしょうか。
古くからあるBARなら、現在は消えてしまった花と動物シリーズの14種類のラインナップも飲めるかもしれませんね。
そして現在ではディアジオ社から花と動物シリーズのオマージュとして蒸留所の近くに生息する動植物の美しいアートワークで特徴を表した「ディアジオ スペシャルリリース」がリリースされています。
本日のおすすめ商品はこちら
榎商店の各店舗はこちら
※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています