マッカランを代表にシェリー樽で熟成させたウイスキーファンにおすすめの銘柄を一気にまとめてみたいと思います。
シェリー樽熟成ウイスキーの特徴
シェリー樽とはその名の通りシェリー酒を作成する時に使われた樽で、このシェリー樽を使って熟成させたウイスキーは甘いフルーツの風味が特徴的です。
さらにアメリカンオーク樽とヨーロピアンオーク樽でさらに特徴があり、アメリカンオーク樽ならバニラのような甘みとナッツの香り、ヨーロピアンオーク樽ならドライでナッツ香がします。
これらシェリー樽特有の香りが口に含んだ瞬間から余韻までしっかりと楽しめます。
シェリー樽熟成銘柄シングルモルト
シェリー樽を使って熟成させたシングルモルトスコッチの中でおすすめのものをピックアップしています。
ザ・マッカラン
赤みの強い琥珀色とシェリー感たっぷりの芳香でモルトウイスキーのロールスロイスと評されるほど。
ザ・マッカランを選ぶ際に10年は少し辛口でキレがあり、12年はフルーツのような味わいが特徴の代表作、15年・18年とはより果実を思わせる熟成香が感じられます。
ちなみに『ザ・マッカラン ファインオーク』はバーボン樽のバニラ・シトラス香が混ざっているので注意が必要です。
グレンファークラス
流通量の多く、入手しやすいグレンファークラス。
グレンファークラス10年は軽い飲み口とシェリーのほのかな甘味。面白いのが、12年は食前酒にオススメで、15年は食後酒にオススメなところです。
12年は爽やかなシェリー香とピートのスモーク香が特徴です。
グレンドロナック
シェリー沼にハマった人に一度は飲んでみて欲しい銘柄です。
100%シェリー樽熟成のふくよかな風味、芳醇な香りと麦芽の甘くドライな味わいが感じられます。シェリーとピート感のマッチさがGOOD!
特に15年の完成度とコスパの良さには定評があります。
グレンドロナック12年はドライラズベリー、15年はドライフルーツ+ビターチョコの香り。
グレンアラヒー
シェリー好きの人が口を揃えて絶賛するグレンアラヒー。グレンアラヒーを通過してマッカランに戻ると、「アレ? マッカランってこんなだっけ?」ってなる人も。
華やかで軽やかなスタイルが多いスペイサイドモルトとしては珍しく、しっかりとした骨格と奥行きのある豊かな味わいが特徴です。
バタースコッチ、レーズン、モカを伴った蜂蜜の香り。
蜂蜜、マジパン、バナナがたっぷりのバタースコッチ、レーズン、ほのかにモカを伴う味わいです。
カバラン
台湾の温暖な気候がつくる、濃厚なシェリー感が特徴。南国を思わせる、むせかえるようなシェリーの甘い香りはカバランならではです。
カバラントリプルシェリーカスクは、3種のシェリー樽原酒の組み合わせた、オロロソ由来のドライフルーツのような香りが特徴です。
香りは熟れたベリーとドライフルーツが鼻孔を満たし、新鮮なグレープや柑橘の香りに、チョコレートブラウニーやタフィーの甘さが絡みます。
タムデュー
100%シェリー樽で知られるスペイサイドの蒸留所『タムデュー』。
流通量が少なく、知名度が低いのが難点ですが、こちらもシェリー好きさんにはオススメ!
ファーストフィル&リフィルのアメリカン&ヨーロピアンオロロソシェリー樽熟成。
香りは豊かで魅力的なアイスシナモンロール、オレンジのお菓子、レーズンと新鮮な甘いオーク、そしてミントのかすかなヒント。味わいはバナナ、ベリージャム、モルトビスケット、クラシックなシェリーオークの深みで口を覆うシルキーなテクスチャーが特徴です。
飲むならストレートがオススメです。
アードベッグ ウーガダール
ウーガダールは、アードベックの仕込水の湖の名前からとられています。
バーボン樽で熟成した原酒とシェリーカスクで熟成した原酒をバッティングしたシングルモルトです。
アードベッグならではのピートの香リを基調に、バーボン樽熟成のフレッシュな甘みトシェリー樽で熟成した事に由来する深みのある甘さが見事に調和しています。
アベラワー
ラムレーズンやバニラエッセンスのような濃厚な風味があり、スペイサイドモルトの佳品として評価も高いウイスキーです。
エドラダワー
ほんのり甘口でふんわりアーモンドフレーバーが感じられます。
エドラダワー10年はライトな味わいにクリーミーで芳醇なバタースコッチを感じる香り。
グレンゴイン
蜂蜜の甘みが舌に残る甘口のウイスキー、ノンピートというのも特徴的でスモーキーさのないやわらかな印象。
グレンゴイン10年は透明感のある香りと甘さが特徴。
アラン
アランらしいフルーティさとシェリー樽由来のフレーバーがバランス良く調和します。
チョコレート、レーズン、マンダリンオレンジ、スパイスの香り。
完熟イチジク、チェリー、ヘーゼルナッツ、トーストしたオークの味わい
ベンリアック
初心者におすすめ、スモーキーさも若干ありつつ香りはフローラル・梅酒、そしてあんずのようなフルーティな味わい、そこから紅茶のような余韻の甘口のウイスキーです。
ベンリアック12年はフルーティで華やかな味わいの後ジンジャーが残る、16年はバーボン樽のフローラルな香りにシェリー樽のなめらかな口当たり。
ベンロマック
深いシェリーの香りが様々な香りと一緒に感じられます。
フルーツとナッツのチョコレート、繊細なスパイス、青リンゴ、麦芽のビスケット、かすかなピートと煙の香り。
果汁たっぷりのラズベリー、シェリー、クリーミーな麦芽に加え、ほのかにピート香が感じられます。
ボウモア
シェリー樽でフィニッシュを加えることにより、複雑さを加えた仕上がりになっています。
ダークチョコレート、レーズン、スモーキーな香り。
ウッディ、はちみつ、燻製したナッツ、タフィーの味わい。