ボトルに雄鹿のエンブレムが目を引くハイランドモルトといえば『ダルモア』コクのある深い風味で有名です。ここではダルモアの種類やその味、オススメの飲み方からウンチクまでご紹介します。
ダルモアの歴史と蒸留所
ダルモア蒸留所はハイランドの大麦の大生産地アルネスにあり、クロマティ湾を望む自然あふれる美しい場所です。設立は1839年、その後1867年にマッケンジー家が入手しました。
このマッケンジー家が雄鹿のエンブレムと非常に関わりがあり、1263年の国王アレクサンダー3世が雄鹿に襲われそうになった際にマッケンジー家が王を救ったそうです。以降マッケンジー家は王から雄鹿の紋章の使用を許されたようです。
現在はマッケンジー家が運経営しているわけではなく、ホワイト&マッカイ社が経営していますが、雄鹿のエンブレムは残っています。
蒸留器はランタンネック型とボール型を計8基が稼働しています。
ダルモアの種類と味の特徴
ダルモア12年
アメリカンホワイトオークの元バーボン樽で熟成され、希少なオロロソシェリー樽で仕上げられています。
香り:柑橘類、チョコレート、アロマスパイス。
味わい:セビリアオレンジ、ドライフルーツ、バニラポッドのヒント。
フィニッシュ:ローストコーヒーとダークチョコレート
容量700ml・アルコール度数40度
ダルモア15年
アポストレス、アモロソ、マトゥサレムオロロソなど、さまざまなスタイルの古いシェリー樽で仕上げられています。
香り:オレンジマーマレード、シナモン、ナツメグ。
味わい:マンダリン、バニラ、ジンジャー、砕いたリンゴ。
フィニッシュ:キャラメリズドオレンジと濃厚なダークチョコレート。
容量700ml・アルコール度数40度
ダルモア 18年
ダルモアの年次リリースボトル。毎年若干の違いはありますが、最初はアメリカのホワイトオークの元バーボン樽で熟成され、珍しいマトゥサレムオロロソシェリー樽で仕上げられています。
香り:バニラ、ダークチョコレート、イングリッシュマーマレード、甘い甘草。
味わい:チョコレートレーズン、柑橘類、濃厚なコーヒー、ナツメグ、スパイス。
フィニッシュ:煮込みフルーツとタフィー。
容量700ml・アルコール度数:ボトリングにより異なる
ダルモア 21年
ダルモアの年次リリースボトル。マトゥサレムオロロソシェリーを保持していたアメリカンホワイトオークの元バーボン樽とファーストフィルシェリー樽で熟成。
香り:苦いダークチョコレート、熟しすぎのセビリアオレンジ、コロンビアコーヒー、タフィーアップル。
味わい:甘い甘草スティック、黒い森の果物、ローストクルミ、厚いマジパン。
フィニッシュ:高麗人参、梨のタルトタタン、サンギネロのブラッドオレンジ。
容量700ml・アルコール度数:43.8度
ダルモア シガーモルト リザーブ
アメリカンホワイトオークの元バーボン樽、カベルネソーヴィニヨンバリック、マトゥザレムオロロソシェリー樽で熟成。
香り:シナモン、バニラ、赤い果物。
味わい:トロピカルフルーツ、バナナタフィー、バニラアイスクリーム。
フィニッシュ:オレンジの皮、ダークチョコレート、砕いたスパイス。
容量700ml・アルコール度数44度
ダルモア シェリーカスク セレクト12年
熟成したオロロソシェリー樽の3つの異なるスタイルで仕上げらています。
香り:キャラメリズしたオレンジ、ジンジャー、サルタナ、蜂蜜。
味わい:ダークチョコレートと砕いたアーモンド。シナモン。
フィニッシュ:甘いマンゴー、パンナコッタ、レモンスポンジケーキ。
容量700ml・アルコール度数43度
ダルモア ポートウッドリザーブ
アメリカのホワイトオークの元バーボン樽と熟成したタウニーポートパイプで熟成。
香り:甘い赤い果実、セビリアオレンジ、ふっくらとした果物、粘着性のあるタフィープディング。
味わい:ネクタリン、クリーミーなキャラメル、ロースト栗、ジャワコーヒー。
フィニッシュ:濃厚なプラム、サルタナ、サンギネッロブラッドオレンジ、マセレーションチェリー。
容量700ml・アルコール度数46.5度
ダルモア キングアレクサンダー3世
小ロットバーボン樽、マトゥザレムオロロソシェリー樽、マデイラ樽、マルサラ樽、ポートパイプ、カベルネソーヴィニヨンワインバリック の6つのカスクで仕上げられています。
香り:レッドベリーフルーツとパッションフルーツのヒント。
味わい:シトラスの皮、バニラポッド、クリームキャラメル、砕いたアーモンド。
フィニッシュ:シナモン、ナツメグ、ジンジャー。
容量700ml・アルコール度数40度
ダルモアのおすすめの飲み方
ダルモアは食後にシガー(葉巻)と一緒に飲むような感覚。食後酒としてトワイスアップやロックがおすすめ。ストレートではなく何故ロックかトワイスアップにする理由は加水することで、爽快さや甘味が引き立ちます。
ダルモアの選び方
ダルモアの選び方としては、最初はスタンダードのダルモア12年。そこからシェリーカスクファンなら15年、より複雑な味わいを楽しみたいならバーボン樽熟成後、オロロソシェリー樽後熟させたダルモア18年、葉巻を嗜むような方にはダルモア シガーモルト リザーブがベストです。
榎商店STAFFより
ダルモアはシガー愛好家に喜ばれるリッチな味わいにシングルモルトで、モルトはコクがありスパイシー。食後にロックやトワイスアップで葉巻をくゆらせながらゆっくりと味わう大人の男に合うウイスキー。
なんだかダンディズムですよね。
だからといってシガー愛好家でなくともダルモア愛好家は非常に多いので、安心して飲んでみて下さい。
品切れになりやすい銘柄ですので、再入荷通知や各ショップメルマガ、Twitter(@enokishouten)のフォローして頂けますと入荷情報等もアップしています。
最後にダルモア「12年・15年」の違いを当店スタップが解説した動画をYoutubeにアップしているので是非御覧ください。
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