タリスカー18年

タリスカー蒸留所のシングルモルトの中から今回はタリスカーの中でも一度は飲んで欲しい「タリスカー 18年」にスポットを当てて、このボトルの凄さやおすすめポイントなどを解説しようと思います。

この記事は銘柄のコアラインナップの中で、このボトルがどういう立ち位置なのか、またおすすめポイントなどをフカボリしていきます。

タリスカー コアラインナップからの立ち位置

現在タリスカーのコアラインナップはこちらです。

  • タリスカー 10年
  • タリスカー スカイ
  • タリスカー ストーム
  • タリスカー ポートリー
  • タリスカー 18年
  • タリスカー 25年
  • タリスカー 30年

タリスカー 18年はタリスカーが好きな方なら一度は必ず飲んで欲しい1本。その上の25年や30年もありますが、個人が自宅で楽しむには価格的にも18年くらいまでかなと思っています。

初めてリリースされた翌年のWWA2007(ワールドウイスキーアワード)では栄えある1位に輝いています。国際的なコンペティションでもその美味しさは評価され、現在もまた多くのファンが唸るボトルです。

熟成樽や熟成年数

熟成樽はアメリカンオークのリフィル樽で熟成させた原酒に3割程度のヨーロピアンオークのリフィルシェリー樽で熟成させた原酒を使用しています。熟成年数はもちろん18年以上熟成された原酒です。

アルコール度数:45.8度。

公式テイスティングノート

香り:豊かでフルーティ。ビクトリア・プラム、グリーンゲージ(セイヨウスモモ)、オレンジの皮、バタースコッチあるいはラムトフィー、背景にスモーキーさを感じる。このスモーキーさが次第に前面に出てきて、トフィーの香りに軽いミントの香りが絡んでくる。加水すると、ボートの乾いたワニス、食べられる海藻など、海洋性のキャラクターが頭をもたげてくる。甘さは続き、ヨード、火をつけていないマッチといった香りも立ってくる。
味わい:前面に甘みが広がり、その後、かすかなスモーキーさを伴ったより主張の強い味わいへと変化する。全体的に温かみのある味。次第にスモーキーさ、タール、トフィーといった味が立ってくる。
フィニッシュ:中くらいの長さのフィニッシュ。特徴的なチリペッパーのような香りが後味の中にかすかに感じられます。

出典:タリスカー 18年 | タリスカー オンライン

タリスカー 18年はフルーティさとスモーキーさがより深まり、スパイスはアクセント程度に感じるようになっています。熟成感から甘みが強くまろやかなスモーキーさと合わさって、まさしく角が取れたタリスカーというような温かみを感じる味わい。

しかし力強くまろやかという感じで、リッチで飲みごたえもあり非常に満足する1本ですね。SNSで見ても多くの方がこのタリスカー18年を称賛しています。

まろやかな甘味から始まり、スモーキーさと蜂蜜バター、ナッツのような香ばしさも感じ、アクセントで現れるスパイシーさがより温かみを感じさせてくれる至極の味わいじゃな。
えのき先生
えのき先生

タリスカー 18年のここが素晴らしい

タリスカー18年

タリスカー18年はその熟成からくる角が取れたまろやかなスパイスとスモーク。そしてシェリー樽由来のフルーティさと甘味が最高で、しかもタリスカーの力強さは失われていない飲みごたえのあるボトルです。

加水で現れる磯っぽさもまたよくて、島々のモルトだと言うことを改めて感じさせてくれます。

タリスカーのノンエイジや10年熟成では味わえないタリスカーを熟成させるとこうなるという一つの答えが詰まったボトルですね。そしてタリスカー10年同様にどんな飲み方にも対応しますし、食中酒としても大変美味しいのも流石だと思います。

タリスカー18年もラベルチェンジ後は少し甘みが増した印象を受けますが、穏やかなスパイシーさとスモークはスカイ島の夕暮れと言った感じかのう。ゆっくりとグラスを傾けて楽しみたい銘酒なんじゃ。
えのき先生
えのき先生

フラッグシップとの比較

フラッグシップボトルであるタリスカー10年と比較してみると、やはり香りから全然違って、丸くなったタリスカー10年も荒々しく感じるほどタリスカー18年は丸みを帯びた穏やかさを感じます。

刺激のあるペッパー感の10年に対し18年はほんのりと香るスモークと甘さで身体の芯から温めてくれるような味わいですね。

ハイボールで楽しみたい方にはタリスカー10年がおすすめかと思います。タリスカー18年は意外とハイボールでも凄く美味しいんですが、やはり食後にストレートや特にロックでゆっくりと味わいの変化を楽しんでいただきたいウイスキーです。

甘味とスモークがすごく穏やかで心地よさを感じるんじゃ。荒っぽい例えをすれば、夏場はタリスカー10年、冬場はタリスカー18年が活躍すると思うのぉ。
えのき先生
えのき先生

タリスカー 18年のおすすめの飲み方

タリスカー 18年のおすすめの飲み方はストレート、ロック、ハイボールのいずれの飲み方でも美味しく楽しめます。

ストレートではタリスカー18年の穏やかな甘いスモークとあとから来るスパイシーさが心地よく、少量の加水で磯っぽい味わいが感じ取れます。ほんのりと温かみを感じる飲み方ですね。

ロックが特におすすめで甘味が若干増して、余韻はシェリー樽由来のチョコレートのコクや甘味とピートスモークがバランス良く感じられます。氷が溶けすぎると薄まった感が強いですが、ゆったりと飲むのがいいですね。

ハイボールにしても美味しいです。タリスカー10年よりもまろやかで甘みがあるハイボールになり合わせる食事は変わりそうですね。

タリスカー 18年の総評

冒頭の方でも書きましたが、タリスカーのラインナップで個人が宅飲みで楽しむ最上級はこの「タリスカー18年」ではないでしょうか。当然お金に余裕のある方は25年や30年も視野に入れて欲しいですが、なかなか価格面でも18年が良いかと思います。

中・上級者向けと思われやすいですが、初心者の方こそタリスカー18年を飲んでみて欲しい気がします。スパイシーなウイスキーが熟成したまろやかさでタリスカーの熟成による美味しさに目覚めることかと思います。

タリスカーファンは勿論ですが、ウイスキー好きの方なら一度は購入しても後悔しないボトルですね。

タリスカー 18年 45.8度 700ml

 

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