グレンリベット21年

ザ・グレンリベット蒸留所 オフィシャルラインナップの長期熟成ボトル「ザ・グレンリベット21年」にスポットを当てて、このボトルの凄さやおすすめポイントなどを解説しようと思います。

この記事は銘柄のコアラインナップの中で、このボトルがどういう立ち位置なのか、またおすすめポイントなどをフカボリしていきます。

ザ・グレンリベット コアラインナップからの立ち位置

現在ザ・グレンリベットのコアラインナップはこちらです。

  • ザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブ
  • ザ・グレンリベット カリビアンリザーブ
  • ザ・グレンリベット 12年
  • ザ・グレンリベット キャプテンズリザーブ
  • ザ・グレンリベット 14年 コニャックカスク・セレクション
  • ザ・グレンリベット 15年
  • ザ・グレンリベット 18年
  • ザ・グレンリベット 21年
  • ザ・グレンリベット 25年

ザ・グレンリベット21年は、オフィシャルでラインナップの中でも最も複雑な風味がバランス良く調和するシングルモルトと言われています。

滑らかでフルーティなスタイルに、さらに深みのある甘さと魅力的なスパイス香が特徴的で、やはり3種の樽を使用することで複雑味が増しているのかもしれません。

熟成樽や熟成年数

熟成樽はファーストフィル・オロロソシェリー樽、トロンセオークコニャック樽、ヴィンテージ・コルヘイタポート樽の3種類の樽を使用。21年以上熟成された原酒をヴァッティングしています。

アルコール度数:40度。

公式テイスティングノート

香り:キャラメリゼした洋ナシとジューシーな桃、シナモンやナツメグのスパイシーな香り 。
味わい:ドライアプリコット、サルタナ、チョコレートコーティングされたジンジャー。
フィニッシュ:温かみのあるスパイシーでリッチな余韻。

出典:ザ・グレンリベット21年

ザ・グレンリベットを象徴する滑らかでフルーティなスタイルに深みやまろやかさ、そして興味を引く辛さのスパイスが感じられます。キャラメル梨とジューシーな桃の甘美な香りにふわっと感じるスパイシーさ、サルタナの爽やかながら甘味のある味わいにビターチョコとジンジャーのスパイス。

これらがコニャック樽由来の香り高いナツメグと温かみのあるシナモンと絡み合いリッチな余韻が続きます。長い余韻の中にも甘味とスパイシーな刺激が感じられオークの深みが愉しめます。

ザ・グレンリベット21年は甘さ、フルーティさ、スパイシーさに3つの熟成樽由来の風味が入り混じり複雑で深みのある味わいが堪能出来るんじゃ。
えのき先生
えのき先生

ザ・グレンリベット21年のここが素晴らしい

グレンリベット21年

21年もの間熟成してもしっかりとグレンリベットの特徴は保たれ、甘味とフルーティさそしてスパイシーさが感じられます。さらにその特徴が深みを増し、色濃く味わえるのがザ・グレンリベット21年です。

まさに複雑で滑らかでフルーティーで、興味をそそる辛さと紹介されてますがその通りで、ただ甘いだけではなく甘味と辛味を感じるからこそ、また次に口に運んだ時の甘味そして心地よい辛味と続いていきます。

チェイサーの水がなんだかフルーティに感じるような、そんな熟成感すら感じさせてくれるボトルですね。

ザ・グレンリベット21年はグレンリベットの特徴を保った最上級の味わいではなかろうか。口に運ぶ度に幸福度が増していくような感覚さえ覚えるんじゃよ。
えのき先生
えのき先生

フラッグシップとの比較

フラッグシップボトルであるザ・グレンリベット12年と比較してみると、やはり熟成感が段違いなので比較対象になりません。そこでザ・グレンリベット18年と比較してみると大きいのは3種の熟成樽ではないでしょうか。

18年はバーボン樽とシェリー樽ということで、グレンリベットの本筋と感じられますが、21年はファーストフィル・オロロソシェリー樽、トロンセオークコニャック樽、ヴィンテージ・コルヘイタポート樽の3種類の樽でフィニッシュをしているので、コニャック樽とポート樽の影響をよく感じます。

それは辛さとなって現れたり、より良いスパイシーさとなって現れアクセント以上の味わいをグレンリベット21年にもたらしています。

このあたりの熟成年数になってくると意外と好みも別れたりすんじゃ。だから熟成年数で選ばずテイスティングノートやレビューを参考にして自分に合うかの判断も必要じゃな。
えのき先生
えのき先生

ザ・グレンリベット21年のおすすめの飲み方

ザ・グレンリベット21年のおすすめの飲み方はストレート、ロックがおすすめです。

ストレートではやはり甘さ、フルーティさ、スパイシーさと辛味のバランスがとても良く、グレンリベット21年本来の味わいを愉しむにはストレート一択です。

ロックにするととろみを帯びた甘さが舌にまとわりつくかのような甘いフルーティさと余韻にミルクチョコレートのような甘さとコクが感じられて美味しいです。

因みにハイボールにしてもフルーティさは感じられ美味しいですが、21年のポテンシャルを味わいきれていないと思うので、勿体ないと思います。

ザ・グレンリベット 21年 43度 700ml

ザ・グレンリベット21年の総評

ザ・グレンリベット21年はとても美味しいボトルですが、BAR飲み推奨ですかね。やはり21年熟成ともなると価格もそれなりにします。もちろん余裕のある方は購入しても後悔しないボトルです。

ただこのボトルが家にあると幸福度は間違いなく上がるでしょうね。とは言え貧乏性の私はなかなか開栓出来ないかもしれません。

グレンリベット好きの方だけでなく、スコッチが好きという方はスペイサイドの素晴らしい味わいを堪能出来るボトルです。

 

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