恐るべしジョニーウォーカーのブレンデッド構成

スーパーやコンビニなんかでもよく見かけるウイスキー「ジョニーウォーカー」ですが、スコットランドで一番多くの蒸留所を保有するディアジオがリリースするブレンデッドウイスキーです。

そこで今回は初心者の方に知っておいてほしい。ただの熟成年数の違いだけではない恐るべしジョニーウォーカーのブレンデッド構成をまとめたいと思います。

ジョニーウォーカーレッドラベル

ジョニーウォーカー レッドラベル

通称ジョニ赤と呼ばれるレッドラベルはスーパーでもコンビニでも多く並んでいるので一度は見たことがある方も多いボトルだと思います。

特徴としてはピートスモークを感じる中に、フルーティなりんごや洋梨のニュアンスが感じられ、バランスの良い甘みとフルーティさが楽しめますね。

これはキーモルトで使用されるタリスカーやカリラそしてカーデュの特徴がよく出ているからですね。1000円台で購入できるボトルですが、ハイボールだけでなくストレートやロックでも美味しく楽しめますね。

ジョニーウォーカー レッドラベル 40度 1000ml

ジョニーウォーカー 12年 ブラックラベル

ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年

通称ジョニ黒と呼ばれるジョニーウォーカー 12年 ブラックラベル。こちらもスーパーやコンビニでよく見かけるボトルです。

特徴としてはより膨らむような甘みを纏ったピートスモークが感じられ、りんごのような爽やかで甘いフルーティさが楽しめます。

単純にジョニ赤の上位互換な部分もありますが、だからこちらの方が美味しいというわけではなく、ジョニ赤にはジョニ赤の良さがありますし、ジョニ黒の甘さとマイルドさが良いといった意見が別れます。

またキーモルトにはジョニ赤の構成原酒以外にラガヴーリンやグレンキンチーが含まれています。

ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年 700ml

ジョニーウォーカー 12年ブラックラベルの派生品

ジョニ黒の派生品は限定ボトルも含めると数多くリリースされていますが、通年販売として出ているのはジョニーウォーカー ダブルブラックとジョニーウォーカー ブラックルビーです。

ダブルブラックはよりスモーキーな味わいに、そしてブラックルビーはフルーティかつ華やかさを感じる味わいになっていますね。

これらは構成原酒を大きく変えるというのではなく、その構成原酒の熟成樽であったりブレンド比率を変えることで実現されています。

このあたりは流石ディアジオという感じですね。

ジョニーウォーカー ゴールドラベルリザーブ

ジョニーウォーカー ゴールドラベルリザーブ

上記で紹介した2つはピート&スモークが特徴的でしたが、ゴールドラベルリザーブはガラッと変わった味わいになっています。

特徴は蜂蜜やキャラメルの甘い香りにバナナやトロピカルフルーツとバニラを感じる甘みとほんの微かにスモークが香ります。

これは構成原酒にハイランドのクライヌリッシュが使用されていて、華やかでフルーティな香りと味わいがよく感じられますね。

ジョニーウォーカー ゴールドラベルリザーブ 700ml 40度

ジョニーウォーカー 15年 グリーンラベル

ジョニーウォーカー 15年 グリ-ンラベル

ジョニーウォーカー 15年 グリーンラベルは他のジョニーウォーカーのレギュラーラインナップとは違って、唯一グレーンウイスキーが使用されていないブレンデッドモルトとなっています。

特徴は少し草っぽい草原感にフローラルさ、はちみつの甘味とフルーティさにほんのりと漂うピートスモークが感じられます。

キーモルトにはリンクウッド、クラガンモア、カリラ、タリスカーが使用されていてリンクウッドの若草っぽい特徴がよく現れている気がします。

ジョニーウォーカー グリーンラベル 15年 700ml

ジョニーウォーカー 18年

ジョニーウォーカー18年

ジョニーウォーカー18年はさらにスモーキーさは抜け甘く華やかな特徴へと変わっていきます。

味わいの特徴は煮込んだフルーツの香りと蜂蜜の甘い香り、バニラの甘みにみかんのような柑橘香、アーモンドを思わせる香ばしさに膨らむモルトの甘味に余韻で僅かにスモークを感じます。

18年熟成以上の原酒が使用されるので、濃厚かつ複雑な味わいにマイルドながらも感じられるスパイスは絶品ですね。

キーモルトにはカーデュ、オスロスク、グレンエルギン、グレンオード、ブレアアソールが使われています。

ジョニーウォーカー 18年 700ml

ジョニーウォーカー ブルーラベル

ジョニーウォーカー ブルーラベル

一般的なジョニーウォーカーの中では最上位に位置するブルーラベル。50年以上熟成されら原酒が一部使われているのではないかとも言われています。

特徴はドライフルーツの甘酸味や果実香にバニラの香り、軽やかなペッパーやスパイス。ヘーゼルナッツやシトラスフルーツ、バニラや蜂蜜の濃厚な甘みにほんのりとスモーキーさを感じる長く続く余韻。

キーモルトとしてはカーデュ、ロイヤルロッホナガー、もちろん他にも多くの原酒が使用されています。

ジョニーウォーカー ブルーラベル 40度 750ml

まとめ

ジョニーウォーカーはディアジオだからこその様々な蒸留所の原酒を使用したキーモルトの構成で、安定した味わいだけでなく、ボトルによって特徴を変えていく離れ業を成し遂げていますね。

熟成年数だけの深みだけではなく、蒸留所を複雑に絡めた味わいが楽しめるので、最初はジョニ赤やジョニ黒が中心かとは思いますが、そこから15年そしてブルーラベルまで是非味わってジョニーウォーカーを楽しみ尽くしていただきたいです。

 

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