人気のアードベッグのラインナップの中から今回は「アードベッグ ウーガダール」にスポットを当てて、このボトルの凄さやおすすめポイントなどを解説しようと思います。
この記事は銘柄のコアラインナップの中で、このボトルがどういう立ち位置なのか、またおすすめポイントなどをフカボリしていきます。
アードベッグ コアラインナップからの立ち位置
現在アードベッグのコアラインナップはこちらです。
- アードベッグ 5年 ウィー・ビースティー
- アードベッグTEN(10年)
- アードベッグ アンオー(日本終売)
- アードベッグ ウーガダール
- アードベッグ コリーヴレッカン
- アードベッグ25年
アードベッグ ウーガダールはアードベッグTENに次いでファンが多いボトルですね。食後にゆっくりとストレートやロックで楽しむのに向いています。
アードベッグのコアラインナップの中では価格的には上位となり、中・上級者向けのボトルとなりますね。
熟成樽や熟成年数
熟成樽はアメリカンオーク(元バーボン)樽、ヨーロピアンオーク(元オロロソ・シェリー)樽で熟成した原酒を組み合わせています。
アルコール度数:54.2度とフラッグシップのアードベッグTENよりもかなり高く設定されています。
公式テイスティングノート
香り:第一アロマは、クリスマスケーキ、クルミのオイル、潮、スミレ、杉、松葉。くすぶった炭火やなめした革の香りがあたたかさを感じさせる。スモーキーさの中から、糖蜜のトフィーやチョコレートでくるんだレーズンなどの甘みが顔を出す。加水すると、スモーキーさが強調され、フランベしたクリスマス・プディングを思わせる香り。タールやディーゼルオイルの懐かしい香りに、スグリやベークドバナナ、クルミパン、モカ・エスプレッソの香りが加わる。
味わい:口の中を覆うような豊かな味わいと質感。甘さとスパイシーさとスモーキーさが絶妙なバランス。クリスマスケーキのような甘みが舌に溶け込む。はじけるようにスパイシーでスモーキーな風味に、蜂蜜がけした燻製料理や糖蜜の贅沢な味わいが出会い、上質なモンテクリストの葉巻のように、奥深いスモーキーさと豊かな風味が幾重にも重なり合う。
フィニッシュ:余韻は驚くほど長く、レーズンやモカの深い余韻が、豊かなスモーキーさと見事に調和する。
出典:商品紹介 | 世界が熱望するアイラモルト ARDBEG
アードベッグ ウーガダールのここが素晴らしい
アードベッグ ウーガダールを飲んでみると、まろやかさのあるピートスモーク、黒糖、挽きたてのエスプレッソ豆、シリアルの香り、洗練されたタールが感じられ、口に含むと甘くて熟した果物と蜂蜜、モルティさもしっかりと感じ最後にピートスモークを強く感じますね。余韻が非常に長くキャラメル、エスプレッソコーヒー、黒糖、ピートスモークが感じられます。
まろやかな甘味を感じつつのピートスモークはさることながら、挽きたてのエスプレッソ豆を彷彿させる深みとコク、そして熟したフルーツ感、モルティさといずれをとっても素晴らしい味わいです。
バランスの良い深い味わいに酔いしれる傑作だと思います。
フラッグシップとの比較
フラッグシップボトルであるアードベッグTEN(10年)と比較してみると、アードベッグTENは乾いたスモーク香という感じで、ウーガダールは甘く湿ったスモーキーさだと思います。
アードベッグTENは柑橘の風味が強く、ウーガダールはオロロソシェリーのドライフルーツ感であったり、コーヒー豆のようなコクを感じますね。どちらも特徴的で同一では比べられませんがウーガダールは是非飲んでみてほしいボトルと言えるでしょう。
アードベッグ ウーガダールのおすすめの飲み方
アードベッグ ウーガダールのおすすめの飲み方はストレートもしくはロックですね。
ストレートで飲んでも54.2%のアルコール度数とは思えないほど飲みやすく、味わいがやはり濃いので飲みごたえは抜群。甘さとフルーティさ、そしてアードベッグのピートスモークをしっかりと感じて楽しめます。
一番のおすすめは実はロックで、氷が溶けるにつれてチョコレートっぽさが現れ時間経過で味わいの変化とても素晴らしいです。ゆっくりと時間をかけて楽しみたいですね。
ハイボールも度数が高いので割負けせず濃い味わいが楽しめるのですが、ウーガダールの持つフルーティさやコクは半減しちゃいます。
アードベッグ ウーガダールの総評
オロロソシェリー樽熟成のアイラモルトとして是非一度は購入して飲んでほしい1本。これが定番で販売しているアードベッグおそるべしという感じです。
同じアイラ島でウーガダールに対抗するボトルとなると、ボウモアになりますが、やはりスモークの強さが違いますね。限定品ならポートシャーロットOLCやラフロイグ 10年 シェリーオークフィニッシュ、キルホーマン ロッホゴルムかなと思います。
ただしポートシャーロットOLCはもはやオフィシャルでは販売終了、ラフロイグ 10年 シェリーオークフィニッシュは日本未発売とまだ見かけることは出来ますが購入難易度は高いですね。キルホーマン ロッホゴルムは年1回の販売ですので、やはり購入難易度は高いですね。
こうした対抗ボトルを尻目にコアラインナップで通年販売されるアードベッグ ウーガダールは唯一無二のボトルなのではないでしょうか。
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