アイラの王として君臨する臭いがクセになるウイスキーとして絶大な人気を誇る『ラフロイグ』。
ここではラフロイグの種類やその味、オススメの飲み方からウンチクまでご紹介します。
ラフロイグの歴史と蒸留所
1815年にアイラ島南部ポートエレン港から東に3kmのところにラフロイグ蒸留所は建てられました。ラフロイグとはゲール語で「広い入り江の美しい窪地」の意味。2005年にビーム社が買収しその後2014年に日本のサントリーが買収しています。
麦芽の乾燥に使われるピートホグは海に近く海藻が混入していて、それがラフロイグの独特なヨード香(薬品臭・正露丸)になっています。麦芽の乾燥にはピート17時間、熱風17時間も要することでスモーキーさが出ています。
熟成に使用される樽はファーストフィルのバーボン樽のみ。チャールズ皇太子愛飲のスコッチとしても有名です。
ラフロイグの種類と味の特徴
正露丸とも表現される薬品臭も慣れれば他では物足りなくなるんじゃ。
ラフロイグ セレクト
10年のスモーキーさそのままに、厳選(セレクト)された樽種による原酒熟成で開花した甘美さで魅了する「ラフロイグ セレクト」。
ペドロヒメネス・シェリー樽、ヨーロピアンオーク・シェリー樽、バーボン樽で熟成したモルトをブレンド(ヴァッティング)後、アメリカンオークの新樽で後熟しました。
香りはスモーキー・ココナッツ・バナナ。味わいは重厚なスモーキーさに柔らかな甘み。スモーキーながら甘美な余韻が長くつづく
容量700ml・アルコール度数40度
ラフロイグ セレクトのハーフボトルが出てたので試しに購入してみました。ラフロイグ10年は凄く好きなんですが、セレクトはどんな味わいなんでしょうか。 今回も飲んでみた感想をテイスティングコメントを真似ながら書いてみたいと思 …
ラフロイグ クオーターカスク
通常の樽より小さい樽で熟成することで、樽と原酒の接地面が増して熟成が早まるのが特徴。
ココナッツやバナナの甘い香りと共に力強いピートスモークが香り、スモーキーかつ驚くほど優しい甘味。ドライでスパイシーな余韻が特徴。
容量700ml・アルコール度数48度
先日ラフロイグ10年を飲み干しちゃったので、ラフロイグ クオーターカスクを購入してみました。 今回も飲んでみた感想をテイスティングコメントを真似ながら書いてみたいと思います。 ラフロイグ クォーターカスクの感想 まずラフ …
ラフロイグ10年
ラフロイグ蒸溜所のフラッグシップボトルで、世界的な人気を誇ります。
爽快なピートと磯の香り。味わいはバニラ、クリームの滑らかさ、ややオイリーなコク。海藻を想わせるユニークな心地よい後味。ヨード香に隠れているがフルーツの甘味が感じられ、ピーティなのに甘くマスカットやマンゴー、そしてナッツのような香ばしさも。
スコール度数は正規品は43度、並行輸入品は40度となっています。
容量700ml・アルコール度数40度
ラフロイグのラベル変更の発表から結構経ちましたが「ラフロイグ10年(新ラベル)」を購入しました。そこでラフロイグ10年の新旧ラベルのレビューと飲んでみて思った違いなどをまとめてみます。 今回も飲んでみた感想をテイスティン …
ラフロイグ10年 シェリーオークフィニッシュ
日本には正規で入ってきていませんが、並行輸入品が販売されています。シェリーオークの樽で仕上げられた甘味とコクが素晴らしいボトル。
強いクローブ、革、スモーキーベーコンにピートスモークが香り、甘くて香り豊かで、タフィー、メープルシロップ、ダークチョコレート、松の針、杉のような甘味とスパイシーさ、くすぶっている焚き火とピートとスモークに塩水のようなニュアンスが続きます。
容量700ml・アルコール度数40度
日本未販売ながらSNSやYoutubeでやたら評価の高い「ラフロイグ10年シェリーオークフィニッシュ」。どうしても飲んでみたくなり購入しました。 今回も飲んでみた感想をテイスティングコメントを真似ながら書いてみたいと思い …
ラフロイグ18年
「ラフロイグ18年」は、バーボン樽で育まれた18年以上の長期熟成原酒を使用。非冷却濾過法を採用し”生”の風味が楽しめます。
香りは柔らかな甘さ、かすかにスパイシーで繊細な果実香。海草や潮の香りに、強すぎないバニラにピート。味わいはオーク樽由来の滑らかで華やかな中に温かいスモーキーさ。ピーティでありながら、チョコレートのような柔らかい甘みを含む。フィニッシュには贅沢で滑らかなオイリーさが永く続く。
容量700ml・アルコール度数48度
ラフロイグ ロア
ヨーロピアンオーク新樽で熟成後、ファーストフィルのバーボン樽に移し替えて追加熟成した原酒とラフロイグ蒸留所が保有する数種の原酒をヴァッティング。
香りは潮の香りにピート、ビターチョコレート。味わいはバニラ、ナッツ、フレッシュな果実味、クリーミーかつスパイシー。
容量700ml・アルコール度数48度
何世代にもわたって受け継がれてきた技術を使用して作成された「ラフロイグ ロア」。ロアとは伝承という意味です。 ヨーロピアンオーク新樽での熟成後、ファーストフィル バーボン樽に移し替えてさらに熟成させた“ダブルマチュアード”原酒をはじめ、数種のモルト原酒をヴァッティング。今回はラフロイグ ロアはどんなウイスキーかご紹介。
ラフロイグ フォーオーク
バーボン樽、クォーター樽、バージンアメリカンオーク樽、ヨーロピアンオーク ホッグヘッドの4つの樽で熟成。
香りはローストコーヒー豆、アーモンドペストリー、おがくず、ヨード香。味わいは煙の激しい波、素朴なバニラポッドとわずかにクッキー生地がそれに続きます。
容量1000ml・アルコール度数40度
旅行小売市場向けにリリースされ日本へは並行輸入で入ってきている「ラフロイグ フォーオーク」。1リットルボトルというのも嬉しいですね。 そこで今回はラフロイグ フォーオークはどんなウイスキーかご紹介いたします。 ラフロイグ …
ラフロイグ PXカスク
免税店向けの商品としてリリース。日本市場には並行輸入品が販売されています。ペドロヒメネスの樽で熟成。
香りはシェリーのアロマ、スルタナ、レーズン、リコリス、ピート、スモーク。味わいは力強いピート、オーク、シェリーの甘さ。
容量1000ml・アルコール度数48度
ラフロイグ トリプルウッドに代わる免税店向けの商品としてリリースされた「ラフロイグ PXカスク」。 そこで今回はラフロイグ PXカスクはどんなウイスキーかご紹介いたします。 ラフロイグについて 1815年創業のラフロイグ …
ラフロイグ THE1815 レガシーエディション
ファーストフィルバーボン樽で熟成後、 ヨーロピアンオークの新樽で熟成。
香りはシナモンスパイスのアプリコット、マーマレード, ヘビーピート。味わいはブラウンシュガー、カラメル、レーズン。
容量700ml・アルコール度数48度
過去2世紀に渡ってラフロイグを支えたの熟練した職人達を称えるために蒸留責任者のジョン・キャンベル氏によってつくられた特別なラフロイグが「ラフロイグ THE1815 レガシーエディション」。 そこで今回はラフロイグ THE1815 レガシーエディションはどんなウイスキーかご紹介いたします。
ラフロイグ 10年 カスクストレングス
日本には正規で入ってきていませんが、並行輸入品が販売されています。ラフロイグ10年のカスクストレングスシリーズ。バッチにより度数やテイスティングノートは異なります。
香りは甘い煮込みリンゴに、カリカリのややカラメル化されたペストリー。シリアル、なめし革、バニラのヒント。味わいはバニラと海塩のノート、肉の風味豊かなノートと挽きたての黒コショウのヒント、甘くてスパイシー。
容量700ml・アルコール度数58.5度(バッチにより異なります)
ラフロイグ蒸留所からリリースされた限定商品「ラフロイグ10年カスクストレングス」。日本では未入荷のボトルです。 そこで今回はラフロイグ10年カスクストレングスはどんなウイスキーかご紹介いたします。 ラフロイグについて 1 …
ラフロイグ 25年 カスクストレングス
日本には正規で入ってきていませんが、並行輸入品が販売されています。25年熟成のカスクストレングス。バッチにより度数やテイスティングノートは異なります。
香りは甘い梨の滴、さわやかな緑のリンゴ、カスタード、スモークハムとシナモンスパイス。味わいはトロピカルパイナップル、ピーチ、マンゴー、ホワイトペッパーとバーベキューオレンジの皮の穏やかなヒント。
容量700ml・アルコール度数47.3度(バッチにより異なります)
ラフロイグから25年熟成のカスクストレングス2023年ボトリングが販売開始されています。 そこで今回はラフロイグ 25年 カスクストレングス 2023はどんなウイスキーかご紹介いたします。 ラフロイグについて 1815年 …
その他の限定リリース
ラフロイグでは上記の他にも様々な限定ボトルがリリースされています。これら個別で記事にしていますので、下記リンクからチェックしてみてください。
- ラフロイグ エレメンツ1.0の特徴を解説
- ラフロイグ イアン・ハンター ブック4の特徴を解説
- ラフロイグ カーディス2023 ホワイトポート&マディラカスクの特徴を解説
- ラフロイグ 36年 ウォールコレクション ピートの特徴を解説
- ラフロイグ 36年 アーカイブコレクションの特徴を解説
ラフロイグのおすすめの飲み方
ラフロイグ10年・クォーターカスク・セレクト他いずれの銘柄もラフロイグの個性を思う存分に楽しめるストレートかすっきりと爽快にラフロイグの良さを残しつつ楽しめるラフロイグソーダ(ハイボール)がおすすめです。
ラフロイグの選び方
ラフロイグの選び方としては、まずは10年を飲んでみましょう。
ラフロイグの特徴が10年でわかり、もっと深く味わいたい方はラフロイグ10年カスクストレングスがおすすめです。
ちょっと余裕のある方には「ラフロイグ10年 シェリーオークフィニッシュ」やその他の限定リリースを試してみて頂きたい。
お酒擬人化プロジェクト「ラフ」
榎商店では「お酒擬人化プロジェクト」として、色々な銘柄の特徴を性格に現してキャラクター化する取り組みを行っています。
そしてラフロイグのイメージキャラクター「ラフ」を発表致しました。ラフロイグの特徴を知りたい方やラフロイグ好きの方は是非ご覧になってみてください。
ラフロイグのイメージキャラクター「ラフ」 ラフプロフィール 名前:ラフ 性別:男性 身長:178cm 体重:70kg 誕生年:1815年 一人称:俺様 イメージカラー:白と緑 名前の由来:「広い湾のそばの美しい窪地」とい …
榎商店STAFFより
ラフロイグのスモーキーさとヨード香はラフロイグの大きな特徴です。じっさいこれがクセになる人も多いのですが、「やっぱりちょっと無理かも」という方はボウモアを選びましょう。
そして更にアイラモルトを探求したい方は「アードベッグ」や「ラガヴーリン」がおすすめです。
最後に榎先生も一押しのラフロイグ クオータカスクとラフロイグ10年の違いは当店スタッフがYoutubeでも解説しています。
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